たばこ増税断念へ 自民税調が見送り方針2008年12月11日3時6分印刷ソーシャルブックマーク 政府・与党は、来年度予算案の社会保障費の抑制幅2200億円を小さくする財源として見込んでいた、たばこ税の引き上げを見送る方針を固めた。自民党税制調査会が09年度税制改正大綱にたばこ増税は盛り込まない方針を固め、麻生首相も受け入れる方向だ。抑制幅を小さくするためには、たばこ税以外の財源を見つけなければならず、首相は厳しい判断を迫られる。 党税調幹部は10日夜、「たばこ税を社会保障の特定財源にする考え方は間違っている」と述べ、引き上げはないと明言した。公明党も引き上げには慎重だ。自民党政権は税制改正にあたり、党税調の決定に基本的に従っており、首相周辺も「党税調が決めれば、それで終わりだ」と語った。関係者によると、首相が10日夕、党税調幹部にたばこ増税を求める案もあったが見送られたという。 与党は社会