「フォールス・クリーク」カナダ, ブリティッシュコロンビア州, バンクーバー -- Rudy Sulgan/Corbis
「フォールス・クリーク」カナダ, ブリティッシュコロンビア州, バンクーバー -- Rudy Sulgan/Corbis
「集団自決」軍関与を否定/08年度教科書検定@沖縄タイムス 教科書から「自決強制」を削除 文科省が修正意見@琉球新報 「軍が直接集団自決するように命令したという証拠がなければ、軍の関与ではない」という話。従軍慰安婦問題のときと同じ、「狭義の強制はなかった」論である。本当に、飽きもせず、似たような理屈を繰り返す人たちで、呆れる。歴史家・石原昌家氏の文章を紹介する。 日本軍がどうして住民を死に追い込んだかということは、日本軍の文書の中にそれを見ることができる。 まず、日本軍部は、沖縄県民が「軍事思想に乏しく」「皇室国体の観念が徹底していない」「国家意識が希薄である」から、いったん外国の支配下におかれたらすぐにそれに従うであろう、と明治時代から一貫して不信感を抱いてきた。沖縄戦突入時でさえ、そのような不信感を文書に記している。 ところが、一九四四年夏、日本軍が沖縄に移駐してきたとき、これほど信用
社説 教科書検定・沖縄戦の実相歪めないか/政府の思惑先取りの傾向に2007年3月31日 文部科学省は、2008年度から使用される高校教科書の検定結果を発表した。 日本史教科書で沖縄戦の集団自決(集団死)について、日本軍の命令や強要があったとの記述には、近年の状況を踏まえると必ずしも明らかと言い切れず、「実態を誤解する恐れがある」との検定意見を付けた。意見を受けた5社は、「自決した住民もいた」「なかには集団自決に追い込まれた人々もいた」など、日本軍の関与に直接言及しない記述に修正した。 集団自決をめぐる「軍の関与」については、昨年までは何の意見も付いていなかった。今回、初めて検定意見が付けられた。 ◆多数の県民が自決 政府の意向に沿った検定意見と受け止めていいだろう。日本軍の直接の命令があったかどうかは、確かに意見が分かれるところだ。ただ、検定意見には大きな疑問が残る。 沖縄戦では多
先ほどNHK総合テレビの7時のニュースのトップで、高校の日本史の教科書の検定によって太平洋戦争末期の沖縄戦での住民の「集団自決」について、昨年までは認められていた「日本軍により強制された」となっていた記述が、強制はなかったというように修正されたと報道されていました。 従軍慰安婦問題でも、「日本軍の直接関与」がうんぬんされ、証拠がないからなかったのだろうという議論がありましたが、今回の教科書検定も教科書検定調査審議会が、日本軍の強制の証拠がないから、教科書から削除するようにという意見(逆らうと検定外になってしまうので、事実上の強制)を付けたものと思われます。(不思議なことに、従軍慰安婦問題には検定で意見書が付いていないそうです。外圧のせいでしょうか?) これでまた、明日から世界中からいろいろな文句が来ることは間違いなく、国際的に孤立して生きていくことはできないグローバリゼイションの時代に、な
一般に自由主義史観とか反自虐史観の立場の人は、どうも「旧軍を悪者にするな」という点に執着し過ぎている気がする。それが文部科学省の検定にどこまで影響力を与えているかは知らないが、政府首脳の顔ぶれから、影響力は無視できない状況であろう。 今回の検定の論点は「集団自決に軍の正式な命令はなかった」という点だが、命令系統の正当性を争って旧軍の責任を最小化する運動にどのような意味があるのか? 私はいっそのこと軍の命令であってくれた方がよほどすっきりする。それならばそんな非道な命令を下すような軍隊を今後作らなければいいという明確な反省ができる。むしろ「軍の正式な命令がないのに、これだけの民間人が集団的に自決した」ということの方が、余程悪質に感じられる。教育や法にのっとらない社会的な圧力や同調的な意思決定を駆り立てによって、人間が自決するとしたら我々はいったいどうすればいいのか? 現代社会にも様々な同調圧
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