ブックマーク / kechack.hatenadiary.org (12)

  • 厳罰主義者にこれだけは言いたい - Munchener Brucke

    昨今の厳罰化を求める世論には二つの側面があると思う。一つは刑罰が持つ抑止力への期待。もう一つは被害者感情への共鳴である。 前者に関しては、交通事故など加害者が正常な人間が多い場合には期待できるが、殺人犯のような常識を逸した人間に対しては期待できないということは薄々気づいている人も多いはずだ。最近は「死刑になれる」ということ自体が殺人動機になっており、死刑の殺人事件の抑止力に期待するのは限度があることが明らかだ。また最近は、犯罪者を顕名にすることをマスコミに求める世論が強く、実名報道が増えている。恐らく、顕名にすることは社会復帰を困難にし、加害者への重い制裁になると考えている厳罰主義者が多いのであろうが、実態は逆効果で犯罪を犯すことで有名になりたいという犯罪者の虚栄心を満たすことに協力するだけである。中には両親への連帯責任を期待した逸脱した私刑欲求から、犯罪者の両親のプライバシーを暴きネット

    厳罰主義者にこれだけは言いたい - Munchener Brucke
  • 有権者は許容する - Munchener Brucke

    自分とすべて同じ意見の政治家などいないので、我々は比較的支持できる政策を多く掲げる政治家を選ぶしかない。ただ比較的支持できる政策を多く掲げる政治家の政策の中に、いくつか自分の意見に合わない政策があるのが常だが、多くの場合許容するしかない。 実際には、有権者はそれ程多くの政治課題に関心を持っている訳ではなく、関心のある分野がある程度絞られるのが普通だ。その分野で支持できる政治家であれば、他の分野は白紙委任してしまいがちである。 大衆的な支持を集める政治家は、ある特定の分野で大衆の支持を集めると、その他の分野に関しても国民的議論なしにあらゆる政策が許容される場合が多い。小泉純一郎は典型的であった。彼は、既得権と戦う姿勢を見せることにより大衆的支持を集め、「彼は一所懸命国民のためにやっているのであるから、彼のやりたいようにやらせてあげればいい。」という『許容する世論』が出来上がる。 私は小泉元総

    有権者は許容する - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/10/18
    「人間というのは特定のことで支持できれば、かなり酷いことでも許容するのだ」「石原都知事の過激発言に拍手喝采しているのは実はごく少数で圧倒的多数の都民は他の政策を積極的に支持しているが故に許容している」
  • 体罰容認論の息の根を止めろ!−時津風部屋力士死亡 - Munchener Brucke

    私の仮想敵の一つに「体罰容認論」がある。こういう事件があると多くの人は非難の声を挙げるが、しばらくすると人々はそんなことなかったかのように忘れ、「俺もよく殴られた。今は感謝している」「若者を厳しく鍛えろ」「鉄拳制裁上等」みたいな威勢のいい一般ピープルの声がこだまするようにある。それが日の現実だ。 日人は基的にマゾが多く、親や教師や先輩に殴られた思い出をオヤジ連中はニコニコして話す。非人間的なシゴキに耐えてきたことを誇りにさえ思っているスポーツ選手も少なくない。 自分の子供を厳しく鍛えて欲しいと思っている親もたくさんいる。時太山の親もそうであったのであろう。死んでしまったからああいっているが、体に竹刀で叩かれた痕があった程度であったら、この親も「息子は厳しく鍛えられている!」とむしろ目を細めて満足げな笑みを浮かべていたであろう。スポーツ少年団等でも、「うちの息子殴ってもいいですから、厳

    体罰容認論の息の根を止めろ!−時津風部屋力士死亡 - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/09/30
    異論なし。「体罰」「しごき」「かわいがり」など暴力にあたかも愛情が込められるかのように「偽装」するのもまた日本の悪しき文化。
  • 安倍内閣前半の異常な時代を忘れてはいけない。 - Munchener Brucke

    安倍総理が辞任した。いまとなれば政権末期の迷走ばかりが思い浮かぶが、最初の半年のマスコミや世論の体制翼賛姿勢は脅威であった。そんなこともう忘れている人も多いのか。 やらせのタウンミーティングで世論を捏造して成立させた改正教育法。こんな許せない暴挙にも多くの世論やマスコミは無批判で、現代の諸問題のすべてが教育に起因し教育を変えればよくなるという単純なロジックや、戦後民主主義教育は悪だから変えなければならないという意見に世論の支持が集まった。今でも教育法の改正を安倍内閣の成果として挙げる人が多い。 私に言わせれば、こんなのは悪行であり、成果でも何でもない。百歩譲って成果を認めたとしても、血税を注ぎ込み世論を捏造するような行為は民主主語の死であり、この時点でこの内閣にレッドカードを出すべきものである。私には無批判な世論が脅威であった。 次に脅威であったのは柳沢前厚労相の「産む機械」発言が

    安倍内閣前半の異常な時代を忘れてはいけない。 - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/09/13
    そう。そもそもの最初から異常な内閣だった。忘れてはいけない。
  • 年金問題でなぜ安倍総理の責任が厳しく問われなければならないのか。 - Munchener Brucke

    安倍総理は運が悪い、彼は悪くないのに社会保険庁職員の怠慢の罪を被らされていると言う人があるが詭弁である。百歩譲って安倍総理が寝耳に水状態で降って湧いた話であったのならまだ同情の余地はあるが、そうではないことは明らかで、彼には問題を知っていて放置した不作為の罪が厳しく問われなければならない。 ことに年金問題に関しては産経新聞がいい仕事をしている。6/16に掲載された記事を引用させていただく。 【検証 年金攻防】(下) 社保庁に官邸激怒 犯人捜し…国民の目厳しく 5月27日夜。地元・和歌山県に滞在していた世耕弘成首相補佐官は、28日の帰京予定を急遽繰り上げ、羽田行きの飛行機に飛び乗った。日経、毎日両紙が28日付朝刊に、内閣支持率が急落し過去最低となったという世論調査結果を掲載するとの情報が入ったからだ。 急落の原因は、社会保険庁の年金記録紛失問題以外に考えられなかった。「しまった。手を打つのが

    年金問題でなぜ安倍総理の責任が厳しく問われなければならないのか。 - Munchener Brucke
  • 命令もないのに人が自決したとしたら、その方が余程恐ろしいことではないか!  - Munchener Brucke

    一般に自由主義史観とか反自虐史観の立場の人は、どうも「旧軍を悪者にするな」という点に執着し過ぎている気がする。それが文部科学省の検定にどこまで影響力を与えているかは知らないが、政府首脳の顔ぶれから、影響力は無視できない状況であろう。 今回の検定の論点は「集団自決に軍の正式な命令はなかった」という点だが、命令系統の正当性を争って旧軍の責任を最小化する運動にどのような意味があるのか? 私はいっそのこと軍の命令であってくれた方がよほどすっきりする。それならばそんな非道な命令を下すような軍隊を今後作らなければいいという明確な反省ができる。むしろ「軍の正式な命令がないのに、これだけの民間人が集団的に自決した」ということの方が、余程悪質に感じられる。教育や法にのっとらない社会的な圧力や同調的な意思決定を駆り立てによって、人間が自決するとしたら我々はいったいどうすればいいのか? 現代社会にも様々な同調圧

    命令もないのに人が自決したとしたら、その方が余程恐ろしいことではないか!  - Munchener Brucke
  • 慰安婦問題での対応を誤った - Munchener Brucke

    正直言って他国の人が愛国心を鼓舞する姿は見ていて気持ちのいいものではない。日人が愛国心を鼓舞する場合も外国人にはあまり気持ちよく受け入れられないものとの自覚の上で鼓舞せねばならない。特に歴史的恥部を正当化する意見などは関係国はおろか第三国さえ理解してくれることなんてことはまずないのである。 昨今の従軍慰安婦問題はその意味で、日は罠に嵌ってしまった。日国内で従軍慰安婦否定論などが高まれば高まるほど、諸外国は日に嫌悪感を抱く。中国韓国など当事国はともかく、欧米各国にも嫌悪感を抱かせてしまっている。 マイク・ホンダ氏も思わぬ誤算だったのではないか。日は「旧日軍の従軍慰安婦問題について日政府に謝罪を求める米下院の決議案」に対しては静観すべきだったのである。余計なときに余計な勢力が騒いだために自滅してしまった。 下村博文官房副長官が慰安婦に軍は無関係との発言※に対し、安部総理が「おわ

    慰安婦問題での対応を誤った - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/03/28
    「彼らは自分の発言が押し通せて、かつ日本の外交上利益になる出口戦略を携えないままその場の勢いで適当にしゃべっただけ」「戦略亡き三流政治家の虚言によって日本が何度も土下座する状況を招いた」その通り。
  • なぜ女性が石原慎太郎を支持? - Munchener Brucke

    朝日新聞社は17、18の両日、東京都内の有権者を対象に都知事選に関する第2回情勢調査を行い、取材で得た情報をあわせて告示前の情勢を探った。現職の石原慎太郎氏(74)の支持が前回調査(10、11日)から拡大し、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)にやや差をつけている。石原氏は幅広い層に浸透し、特に女性の支持が伸びた。 3/19 朝日新聞 このニュースはかなり衝撃的だったようだ。特に石原都政に苦い思いをしているフェミニストの方々にはショックだったようだ。なぜ「閉経した女性無用論」「ババア」と侮辱されても、なぜ同じ女性がこうも石原を支持するのか理解に苦しいところであろう。ただフェミニストの方々はアンチ・ジェンダーフリーのバックラッシュについてもう少し客観的な分析ができないと、この流れに対峙する策を打てないであろう。意外なことに現職の石原知事の最有力対抗馬と目される浅野史郎候補が冷静なコメントをしてい

    なぜ女性が石原慎太郎を支持? - Munchener Brucke
  • 刑法と国民感情 - Munchener Brucke

    人間は知識を身につけると左翼になると言われるが、ことに法学はその傾向が強い。日人は質的にリベラルで個人主義的な刑法の思想を受け入れていないのであるが、現行法を知識として享受するのが法律家としての前提であるため、法の知識を持つものは音はともかく表層的なリベラリストになる。 そもそも日人の多くは刑法の責任主義を受け入れていないのであるが、責任主義は近代法の大前提であり、法曹界で議論が為される余地がないものである。 結局、法律を知らない無知な人たちと法律家の間でまったく議論が噛み合わない状態が半永久的に続いており、結局「無知な人たち」はどんなにわめこうが騒ごうが専門知識を持った人には勝てないのである。 若干形勢が変わったと言えば、ニュースキャスター等の亜エリートが、これまでは知的ぶって近代法の精神を享受する態度を取ってきたのを、最近では無知を晒しても国民感情に近い立場を取ることを是とする

    刑法と国民感情 - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/03/12
    「これ以上の対応は日本が近代法を捨てる以外には道がない」復讐もできない上に更正もできないってとこに不満が向くんじゃないか。
  • 少子化問題解決には徹底的な社会政策しかない。 - Munchener Brucke

    国民啓蒙は当に効果があるのであれば、「国が個人の権利に口出すな!」と批判があろうと、推進しても構わないと思うが、私は効果が余りないと思っている。個人的な主義で子どもを作らない人がどれだけいるのか? 諸事情で子どもを作れない、或いは生まれないといったケースの方が圧倒的に多いのではないか?こういった少数派を思想改造する行為はえてしてそれで問題解決できるような錯覚に陥り、質的問題解決を遠ざける。教育問題でいじめる生徒の登校停止や、不適格教師のクビで問題解決できると思っている風潮が教育改革を遠ざけている姿に似ている。 少数派にちょっかい出している暇があったら、できれば子どもを欲しいと思っている多数派に対して施策を講じた方がよほど効果がある。産みたいけど産めない諸事情をできるだけ取り除くのが社会政策である。別にフランスの真似をすればいい訳ではないが、日とフランスの文化的差異を論じてああだとうだ

    少子化問題解決には徹底的な社会政策しかない。 - Munchener Brucke
  • 柳沢発言と進歩的強迫観念 - Munchener Brucke

    柳沢厚労相に限らず、当に安倍内閣は口が達者で思ったことを嘔吐物の如く吐き出す閣僚が多い。しかも困ったことに政治家の自由奔放な発言に好意的な世論が多いのである。 これは90年代以降のバックラッシュ文化の影響であろう。80年代以前の思想界、マスコミの左傾化を支えてきたのが『進歩的強迫観念』である。つまりインテリゲンチアによりこういう考えが進んでいる考えで、この考え方を持つ人間は優れている、啓蒙されているというネットが張り巡らせらて、スノビズムに駆られた亜エリートがその網に囲まれて自然に左傾化していったのである。 この網を窮屈に思った保守言論人により、90年代はこの網を破壊する活動が盛んに行われた。特に90年以降に保守思想に感化された人たちにとっては、音で自由にモノが言えることが重要視されるのである。 しかし、他人の嫌がることを言わないというデリカシーを持つことは「品格」であり、日的価値観

    柳沢発言と進歩的強迫観念 - Munchener Brucke
  • 失言に甘い人たち 〜本音アドレナリンに麻痺した愚か者たち〜 - Munchener Brucke

    柳沢厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言。さすがに「よくぞ!言ってくれた!」などという愚言を述べたブログはないが、野党が批判のトーンを強めた辺りから擁護的な発言が増えている。「確かに問題発言だが、辞める程のことではない」と言った意見が多いののが、明らかに言語道断で当然大臣を続ける環境にないと判断するのが妥当であり、擁護論は甘すぎる。有権者の甘い態度は政治をダメにするだけで、何の利もない行為であり、擁護論を張る一般ブロガーたちを徹底糾弾したい。 擁護論を張る人のは、潜在的に自民党支持で野党に批判的だからというケースもあるが、全体的に「音を言う政治家が好き」という特徴がある。自身もブログやSNSで普段なかなか言えないような(敵を作ったり、批判される)内容を書いており、誰にも邪魔されずに音を吐くことで快感を得る習性がある。だから音をストレートに吐出する政治家にシンパシーを抱くのである。

    失言に甘い人たち 〜本音アドレナリンに麻痺した愚か者たち〜 - Munchener Brucke
    youarai
    youarai 2007/01/31
    何に怒っているかも「罷免まで持ち出すことはない」も擁護論も、的を射ていようがいまいがそれはそれで自由だ。不快だったり、謂われのない批判で不本意だったりすることがあったとしても。
  • 1