『共謀罪とは何か』(岩波ブックレット)を共著で書いた海渡雄一さんから、『悪法量産の安倍内閣への警告』が届いた。小泉政権が終焉し、安倍政権は「強気一本」の「戦後レジーム」と突破でダッシュし始めた。海渡雄一さんらしい鋭角の分析と呼びかけを今日は、皆さんにお届けすることにしたい。 戦争のできる国づくり、人づくり目指す悪法ラッシュの波 海渡雄一(弁護士) 1 終わりのないテロとの闘い 9.11の同時テロとされる事件の深層には未だに闇に包まれている部分もあるが、この事件をきっかけとしてアメリカ・ブッシュ政権がテロとの闘いという大規模な戦争を始めた。この闘いは現象的にはアフガン戦争、イラク戦争という形態をとっているが、全体としてテロとの戦争という、相手方も戦闘範囲も不明確で、したがって、明確な形で終わらせることが困難な非常に特殊な持続性の戦争である。 日本は、このアメリカ主導のテロとの闘いに実質的には
作中で731部隊について触れたら左巻き認定されてしまった京極夏彦の対談集、『対談集 妖怪大談義』(角川書店)収録の、保阪正康との対談。連休中にどこかでその一部が引用されていたのを見かけて、「これは紹介する価値があるな」と思って本を探してきたのだが、今度はどこで引用されていたのかわからなくなってしまった…。というわけで仁義を切ることができないのだが、思い出すきっかけを作ってくださった方にお礼申し上げます。 追記:思い出した、というか再発見しました。以下で引用したもののうち前半部分がこちらで紹介されていました。 京極夏彦が保阪正康に、昭和史研究を始めたきっかけを問うたのをうけての部分。何千人もの軍隊経験者にはなしを聞いてまわった経験に基づき、保阪正康は次のようなエピソードを紹介している。 保阪 こんなこともありました。口ではいろんなことを言うけれども心のなかで、自らの実体験に傷ついている人がい
黒的九月さんからコメント頂いたのだが、ちょっと考える事があったんでエントリーにしてみる。 南京否定論者は盛んに情報戦の大切さを説いてますが、「自分がどう見られるか」という事に関しては無頓着なようですね。 http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20070516/1179305125#c 南京否定論に限らず、最近まで粘着された慰安婦問題も同じなのだが、この手の人たちには「主客逆転してみる」事が出来ないんじゃないか、と云う気がする。 彼等は、「南京における便衣兵(と呼んでたりするが)の殺害は国際法上問題ない」とか、「多少の殺人や犯罪はあったかもしれないが、大虐殺と呼べるようなものはない」なんて事を平気で述べてしまったりする。 主客逆転してみて、他国の軍隊がいきなり侵入してきて首都を占拠した上に、片っ端から男を捕まえては殺害してみたり、町中で殺人、強盗、強姦、放火を行ったり
「かわいそうなミスター・ネルソン」 女の子がそう言いました。彼女は、私のために泣いてくれているのです。 頭がじんとしびれたようになり、胸が大きく波打ち、突然に息がうまくできないようになりました。深呼吸をしようと、大きく息を吸い込み、そしてふるえながら息を吐きました。と、同時に、私の目から大粒の涙が幾粒も幾粒も頬を伝っていきました。涙は頬からあごへまわりこみ、ボタボタと落ちていくのがわかりました。 (略) アパートにもどったわたしは、出かけたときの私とはちがっていました。 自分自身の事が、とてもよく見えるような気がしました。 何をすべきかもわかったような気がしました。 わたしが戦ったベトナム戦争を、悪夢として時間の牢屋の中に閉じ込めるのではなく、今もなお目の前でおきていることとして見つめなくてはならないのです。 悪夢に勝つためには、真実を語る必要があるのです。自分自身に対しても、そして他者に
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