漫画家・中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」の描写が過激として、子どもが閲覧する際は教員の許可が必要な「閉架」にするよう松江市教委が全市立小中学校に要請していた問題で、同市教委は22日、定例会議を開き、経緯を教育委員に説明した。 また、市教委は全校長に今月行ったアンケート結果を公表。閉架の再検討を求める声が半数を占めていることが明らかになった。 作品を巡っては、旧日本軍が人の首をはねたり女性に乱暴したりする場面があることから、市教委が昨年12月と今年1月に閉架を要請。その際、教育委員らには相談していなかった。 会議は委員5人が全員出席。内藤富夫・教育委員長が事務局に経緯の説明を求めた。事務局側は「作品の描写は子どもへの心理的な影響が大きいため、教員と一緒に見るなどの配慮をお願いした。教育委員に諮らず判断したのは認識が甘かった」などと釈明した。 会議では、委員から「重要な事案は教育委員に説明