オランダのマルク・ルッテ首相(55)は、一昔前はみんなが持っていたが、今ではほとんど見られなくなった“あるもの”を愛用している。 それは、スマートフォンではない携帯電話、日本で言う「ガラケー」である。大きくて画質の良いタッチスクリーンはなく、You Tubeや各種SNSなどのアプリも入っておらず、電話とメッセージといった最低限の機能しか搭載していないものだ。 英語では「スマートフォン」の対義語として「ダムフォン(dumbphone:直訳すると、「バカな電話」)」と呼ばれている。 オランダ紙「フォルクスクラント」によると、ダムフォンを愛用する理由としてルッテは、入力が簡単なこと、セキュリティが優れていること、余計なアプリに気を取られなくて済むことを挙げている。 首相という立場上、スマートフォンに時間を使っている暇などないから仕方がないのかもしれない。あるいは、ルッテは時代の流れに最後まで抵抗