究極に甘い焼き芋の作りかた まずは、ご覧あれ! この艶、このやわらかさ、このとろけ具合。 こんな焼き芋を見たことがあるだろうか? そして、この蜜! 焼き芋がまるで大学芋のように蜜にまみれ、内側から蜜がしたたり落ちている! あまりの糖度に、冷凍してもシャーベットのように食べられる。 ねっとりと口の中で溶け、小布施の栗かの子さえ負けるかもしれない、上品な甘み。 焼き芋の概念をひっくり返す、ただの焼き芋をスイートポテト以上に甘くしてしまったのが「焼き芋pukupuku」の須藤さんだ。 この信じられない、超絶あま〜い焼き芋を、今回は自宅で再現してしまおうというのである。 西大井駅から徒歩10分、普通の一軒家の前にはためくのは…… やきいも! おお! 焼いてますね。 普通の家の前に釜があるというのもすごいな。 噂の焼き芋屋さんに、究極の焼き芋の秘訣(ひけつ)を聞いてみた おはようございます。 ──ど
やってきました、「カップヌードルミュージアム」。 横浜の赤レンガ倉庫のそばに立つ、しゃれた建物だ。あんまりシャレているので、気づかずに通りすぎる人もいるそうだ。 さて。なぜ「カップヌードルミュージアム」に来たかというと、チキンラーメンを作りに来たのだ。 こちらでチキンラーメンの手作り体験ができるというのである。 熟語のテストで「厚顔無恥」を書けと言ったら、「え? 痛くねえ? なんでタマにムチ?」と言った息子を連れて行く。 日清のチキンラーメンを知らない日本人は、ほぼいないと思う。 お湯を入れたら3分で食べられる驚異の食べ物。 考えてみればとんでもない話で、即席食品という概念自体がチキンラーメンから始まった。 缶詰に匹敵する大発明だ。 アテンドしてもらう日清ホールディングス広報部・内田さん。 日清ホールディングス広報部・内田さん:戦後間もない頃の食糧難の時代に闇市が開かれていて、ある日、創業
納豆+砂糖=美味い!? の謎を科学する 今回のテーマは納豆。 納豆にはしょうゆ。 疑ったこともない。追加は卵と薬味。黄身だけを使い、刻んだしそと胡麻を振るのが好きだ。 ところが世の中には、変わった食べ方をする人がいる。一時、流行ったのがキムチ納豆。納豆にキムチを混ぜると乳酸菌が何倍にも増え、ダイエットにもいいという。ウソかホントか、生活習慣病にいいとか薄毛を予防するとかガンも予防するとか。 私は「相対性理論は間違っている」と「ガンが治る」が出たら、もうまったく信用しないことにしている。そのうえ、髪まで生えてくる? 1マイクログラムも信用できない。 なので「キムチ納豆に効果がある」という説も、心の底から信用していないのだが、試しに冷蔵庫に残っていたキムチを納豆に混ぜてみた。 なんだ、これ。ここは地獄? 納豆地獄? こんな辛そうなもん、食べるの? 「あ、食べる食べる!」 なんだ、嫁? 好きなの
「イミダペプチド」って? 私は疲れている。 深く深く疲れている。 ナメていた。中年になると無理がきかないとか徹夜できないとか疲れが抜けないとか、聞いてはいたが意味がわかっていなかった。 もうね、すげえ疲れるんだ。 朝起きて、ボーッと『メシ通』のコラムを眺めていたら、夕方になっていた。6時間以上、ほぼ何もせず、フリーズ。 眠いならまだわかるが、起きているのに体も頭もまったく機能しない。恐ろしい。みんなの元気をオラにくれ。 疲れは病院に行って治るのか? 疲れは「状態」であって、病気でも怪我でもない。疲れという物質があるわけじゃないのだ。だからビタミン剤で誤魔化すのが関の山だ……と思ったら。 タカタタッタター!「イミダゾールジペプチド」という物質があるではないか! 略してイミダペプチド! 人間は疲れる。じゃあ疲れない生き物はいるのか? 何日も寝ないで、ずっとハードに動き続けることができる生き物が
「冷凍たまご」との出会い 私がよく行く飯田橋の「粋々(すいすい)」という日本酒バーがある。 そこで出しているたまごの黄身の味噌漬けが滅法うまい。 黄身の味噌漬けは簡単なので、私も良く作るが、ここまでねっとりと奥まで味が入らない。ちびちびと箸の先でねぶっていると、ウニの瓶詰から磯の匂いを抜いたような不思議な味で、日本酒が進む。たまらない。 やたらうまいけどさ、どうやって作ってるの、これ? 「冷凍たまごだよ」 と調理担当の井出くん。 井出くんは料理の変態で、まったくの未経験ながら、料理好きが高じてお店を出してしまった。だから料理の基本を無視した、変な料理をよく作る。鯛だけでスープをとった鯛ラーメンとか、牡蠣を分解して作った牡蠣味噌とか魯山人風すき焼きとか。 それが滅法おいしいから困る。 冷凍たまご? 冷凍たまごというのが流行っているらしいことは、ネットで読んだことはあるが、作ったことはなかった
「豚の背脂トンカツ」で脳内麻薬ドバドバ? 今回のアシスタントは、ミス理系コンテスト2013グランプリの五十嵐美樹さんだ。上智大学で超伝導を研究していた、才色兼備のリケジョなのだ。 「よろしくお願いしま〜す」 今日は脳と脂の関係を科学したい。脂には麻薬的な性質があるんだよ。 「え〜! なんか怖い。何するんですか?」 これだ。 「やだ、これ何?」 豚の脂身だ。背アブラチャチャチャの元はこれだ。 「背アブラ?」 知らんのか? ラーメン屋であるだろう、背アブラチャチャ。 「知りません」 ……。トンカツは好きかね? 「好きです〜」 ロース派? ヒレ派? 「ロースですね」 それでだ、トンカツ食べるだろう、端っこに脂身があるだろ? 「あれ、おいしい、大好き」 それだけでトンカツを作る。脂身だけでトンカツを作るぞ! 「え〜! マジですか、ヤバくないですか」 ヤバいだろうな。たぶん、こんなトンカツを食べたこ
……シンギュラリティ(技術的特異点)に達した人工知能は人間を超え、一部の学者は人工知能が人間に反乱を起こすと警告する。そんなSFのような未来が本当に来るのか? それ以前に人工知能とは何なのか? 今までのコンピュータと何が違うのか? 日本における人工知能研究の第一人者で、世界の人工知能研究から10年は進んでいると評価された『SOINN』の生みの親、長谷川修氏に人工知能とは何かを尋ねる。 ― アルファ碁が世界最強と呼ばれた棋士を破り、人工知能への関心が高まっています。しかし人工知能とは何かがよくわかりません。 長谷川:今までのコンピュータですと、囲碁や将棋の場合、この手を打ったら次の手はこれというのを一手一手全部しらみつぶしに計算していたんです。 アルファ碁は、資料を拝見する限り、パターン情報処理というものを行っています。これをこうするとこうなるといったロジックではなく、パッと見の印象です。
モーツアルトを聞かせると植物が育つという。 植物だけじゃない。2009年1月24日付の中日新聞・夕刊によると、<約三百五十羽の烏骨鶏を飼育する菅山一さん(66)=高松市西山崎町=が音楽で産卵促進に取り組んでいる。 (中略)常は一週間に一個程度しか産まない産卵頻度が約二割増え、大きさも二-三割程度大きくなった。老鶏はほとんどが“復活”して産卵するようになった> 聞かせたのはモーツアルト。ところが<スピーカーを設置して演歌をかけると、鶏舎は大騒ぎ。二日ほどで産卵しなくなる烏骨鶏もいた> 演歌を牧場に流して牛を育ててる人がテレビで紹介されたのを見て真似したんだそうだ。牛は演歌が好きだが、烏骨鶏はキライ。世紀の大発見である、いやマジで。 ブドウも大きくなる。 <(前略)同農園では、植物の生育によいという「クラシック音楽農法」を採り入れて七年目。今年は花が咲き出してから、名曲のテープを園内六カ所のス
最近、重力波が気になります。どうも体全体が重力を感じやすくなっていて、もしかして「重力波過敏症」ではないかと疑いたくなるくらい。まあ、原因はわかっているのですが……。 そんなわけで、同じ悩みを持つ同世代の知人たちと会えば必然的にダイエットの話に花が咲きます。 ほとんどの人が口にするのは「どうしたら効率よく痩せられるか?」という命題。フェルマーの最終定理やリーマン予測のごとく、あるいはぬりかべのごとく、人々の前に立ちはだかっているのです。 肥満を放置するとやがて死に至りますが、デブが無理なダイエットをすれば死にます。どっちにしろ死ぬのなら、苦労せずに痩せる方がいいと思うのは人の情。むしろ「運動したら負けだ!」とすら思いたくなるってものです。 一時は「糖質制限ダイエット」が希望の光でした。ご飯やパンを制限する代わりに、“カロリーのかたまり”である肉などの脂質はいくら食べてもいいというのは、我慢
都知事選や衆参選挙には自身が発明したフライングシューズを履き、背広姿でピョンピョンと跳ねながら演説をする。 その不思議な姿にコメディアンと思っている人もいるかもしれないが、ドクター中松氏は自称世界一の発明家である。 フロッピーディスクや磁気切符の基本特許を持ち、世田谷に豪華な自宅兼社屋ビルを持つ中松義郎、通称ドクター中松。瞑想中に脳に不要な電磁波を浴びないように、そのトイレは総金貼り。 世界一かどうかはともかく、稀代の発明家であることは間違いない。 私は中松氏のファンだ。現在、中松氏は『サー・ドクター中松王国』の国王であり、ガンと闘病中にも関わらず、自分で自分のガンを治す研究に余念がない。
生田晴香 恐竜アイドル、タレント、モデル。ロレンスで恐竜コラム掲載中。 全日本恐竜検定2級、アニマルプラネット恐竜検定3級、恐竜博士(福井県立恐竜博物館認定) 最近はサバゲ―にはまっている。 恐竜コラム「はるるの萌え萌え恐竜」 公式サイト「萌え恐竜会?」 【写真提供:生田晴香】 「ゲーセンに遊びに行った時に、ゴジラのぬいぐるみが置いてありまして。ひとめぼれしちゃって、こんなわかいいの見たことないと思って」 ゴジラ? 「こんなすげえ美しい生き物、素晴らしいなあと思って」 ゴジラが? 「そうしたら恐竜がいるじゃないですか! 恐竜がどれも美しい! こんなに美しい生き物がいるんだ! 恐竜は美の頂点だ!」 怖がらせようと思って、東宝もがんばったのだと思いますが、世の中にゾンビをかわいいと言う人もいますしね。恐竜はたしかに美しいですよ、機能的で無駄がない。究極の殺戮マシンですよね。 「人間ってば…地球
7兆円市場はエロスが切り拓くのか? 時速60㎞の車から手を出した時の感触が本当にDカップかどうかが体感できる作品。つくづくバカは偉大だと思う 【写真:川口友万 以下同】 メディアはエロスで進化する。 VHSしかりネット動画しかり、功罪はともかく、新しいメディアが普及する最強の推進力はエロである。 「手はこうは揉まないですよね、こうです」 風が吹き出すダンボールの前で力説しているのは、『ゲスの極みエンジニア。』。この箱、元はニコニコ動画のイベント用に作った、「いつでも自由にDカップおっぱいを揉める箱」である。 「上からおざなりに揉むんじゃなくて、正面から」 時速60kmで走行中の車から手を出した時、空気抵抗はDカップの圧力に等しい( 『東京倉庫』 の実験結果による)ため、ブロアーのモーターを制御、ダンボールに手が入った位置情報で出力を調整し、最適なDカップを再現しているのだ。 ……面白い。
「子供の時に、初めてひと目ぼれしたのがカブトムシなんです」 虫好きの美人という、古典に出てくる虫愛づる姫君を地で行くカブトムシゆかりさん。名前の通りのカブトムシ好きで、最近はカブトムシを幼虫期に貧栄養状態にしてコガネムシサイズの極小カブトムシ作りにはまっているというのだから、すごい。多い時には300頭も飼っていたという。 「カブトムシはシンプルなので、飼っていても面白味がないんです。飼うならカイコとか社会性のある昆虫の方が……」 カイコ? 「養蚕場から卵を100個、通販で買って」 通販で売っているんだ。何でも売っていますね、最近は。 「カイコは羽化すると繭に穴が開いてしまいますから、絹をとるためにさなぎの状態でゆで上げてしまうんですね。中身が死んでしまうので、それだとかわいそうなので、羽化した後でも繭を使えないかと自由研究をしてみまして」 サイエンス魂をお持ちですねえ。 「糸としては使えま
寝ている時に自分の体から意識が抜け出て、天井から寝ている自分を見下している。やがて意識は宇宙や異世界へと漂い出し、そこで啓示に満ちた体験をする。 一般的に言われる幽体離脱のイメージである。夢だろう、と笑い飛ばすのはたやすいが、実際に幽体離脱を体験した人はけしてそれを夢とは認めない。自分の意識は体の外へ抜け出たのだと主張する。 では意識は体の外へ抜け出すことができるのだろうか? それが可能らしいのだ。 『ゴムの手の錯覚』(=rubber hand illusion)と呼ばれる心理実験がある。テーブルの上に仕切りとゴムの手を用意する。 被験者はテーブルに座り、手をテーブルの上に置く。手の隣りに仕切りをおいて、被験者から自分の手が見えないように隠す。 そして目の前にゴムでできた偽物の手を置く。被験者からはゴムの手しか見えない。そうして被験者の手とゴムの手を同時に筆でなぞる。 何が起きるのか? “
「50℃洗い」とはなんだったのか およそ3年前に「50℃洗い」という調理法がブームになった。 野菜でも肉でも何でも、50℃で洗うとおいしくなる! へにゃへにゃの野菜もシャッキリポンだ! 当時、世の中の主婦が50℃の水で野菜を洗っていたのだ。しかし今やそれも廃れたようだ。いったい、何があったのか? あくまでも科学的な視点で、50℃洗いとはなんだったのか、そして、 50℃洗いが廃れたわけを知りたい。 そういうわけで、ヘタレたほうれん草を用意してみた。 まずは4日間放置し、右のヘタレたほうれん草を50℃で洗うことにする。まず50℃のお湯を作る。熱湯をボウルに注ぎ、そこに水を加えながら、レーザー温度計で測る。 ちっ、48度か。お湯を足すと……53℃! あのね、黒ヤギさんたら読まずに食べたじゃないけども、いつまで経っても50℃にならないのね。 行ったり来たり、あなたの気持ちは振り子のようで、これじゃ
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