堺市は自転車の利用者に、ヘルメット着用の努力義務を課した条例案を今月開会の市議会に提出する。鉄砲鍛冶をルーツにした優れた金属加工の技術が伝わる堺。自転車生産量は国内屈指で、坂道も少ないため利用も盛んといい、自転車専用道の整備とともに、府内初の「ヘルメット条例」を浸透させることで、安全で利用者に優しい自転車のまちを目指す。(山崎茂) 条例の名称は「自転車のまちづくり推進条例」で、23条で構成される。市によると、府内の自転車と部品の製造品出荷額(2012年)は1402億円で、全国の約7割。大部分を堺市の製品が占める。市街地の地形が平らで道幅も広いため、通勤通学の利用が多い。 そのため、より安全な利用をと、罰則規定はないものの、大人、子供にかかわらず、ヘルメット着用の努力義務を定める。盗難防止のための鍵の取り付けや施錠の徹底も訴える。 各事業所には、市認定で、安全運転のリーダーとなる自転車利用推