日本の主要都市部の地下にはダンジョンのごとく張り巡らされた「とう道」と呼ばれる場所があるのをご存知だろうか。 とう道は地震をはじめとする災害から通信ケーブルを守り、インフラを確保するための施設。NTTが管理しているが、その場所は地図には載っておらず、セキュリティの観点から社員でも限られた人しか入ることはできない。今回はNTT西日本よりその一部がメディアに公開され、著者も運良く見学の機会を得ることができた。 大阪市内を網羅する巨大迷路 「とう道」は通信ケーブルを収容するトンネル網で、全国の主要都市部の地下に設けられている。全国には約610キロメートルのとう道があり、そのうち約245キロメートルが西日本エリアに位置する。 施設は大きく2つ、地上から中に入るためのルートで断面の四角い「開削とう道」と、そこから階段を下りた約20メートルの深さにあり、断面の丸い地下トンネルのような「シールドとう道」
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