■ 修正されつつある未来 岡崎図書館事件(17) 先週の参議院法務委員会の参考人意見陳述では、具体的な事件のことに触れるのはよろしくないと思い、配布資料に図書館事件のことは書き込まなかったし、冒頭の意見陳述でも触れなかった。ところが、意外なことに、委員の方々から率先して岡崎図書館事件に触れられ、質問されることとなった。尋ねられたものに答えないわけにはいかないので、可能な限り主観を排して答えた。奇しくもこの6月14日は、岡崎図書館事件で起訴猶予処分が下されて一周年にあたる日であった。 ○有田芳生君 (略)やはりきっちりしたすばらしいように見える法律であっても、現場レベルでなかなかその趣旨を徹底することができなくて、恣意的な運用がなされたり、あるいは放置をされたりということはありました。(略) そのように、この法律ができたとして、やはり現場レベルで恣意的に運用してしまうというようなケースが例え