岩手県は、三陸鉄道の今年4~6月期の経常収支が3776万円の黒字で、昨年度同期の3581万円の赤字から大幅に改善したと明らかにした。 四半期が黒字になるのは東日本大震災後初めて。4月の全線運行再開で観光客が増加したことによるとみられる。 達増知事は1日の記者会見で「NHKドラマ『あまちゃん』の影響が大きい。地元が三鉄を利用するための工夫を展開していきたい」と述べた。 4~6月期の乗車人員は北リアス線と南リアス線で計約21万人で、昨年度同期の約12万4000人から大幅に増えた。観光客らを対象にした震災学習列車も好調で、4~7月期の利用は4372人と、昨年度同期(1976人)の2・2倍となった。 一方、4~6月期の定期利用は約6万8000人で、震災前の2010年度同期(約13万5000人)の半分にとどまっている。