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  • いつしか人命より領土を重視...「政治家」ゼレンスキー、「軍人」サルジニー総司令官の解任で戦争は新局面に

    いつしか人命より領土を重視...「政治家」ゼレンスキー、「軍人」サルジニー総司令官の解任で戦争は新局面に <戦況が膠着状態に陥ったことを認めるザルジニー総司令官と、ゼレンスキー大統領の路線対立はあらわになっていた> [ロンドン発]ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月8日、「日、軍指導者を刷新することを決定した」としてワレリー・ザルジニー総司令官を解任し、後任にオレクサンドル・シルスキー陸軍司令官を任命した。領土奪還にこだわる政治家ゼレンスキー氏と、膠着状態に陥ったことを認める軍人ザルジニー氏の路線対立があらわになっていた。 間もなくロシア侵攻から3年目を迎えるに当たり、ゼレンスキー氏は「私たちは最初の1年を耐え抜いた。2年目、黒海と冬を制し、空を再び支配できることを証明した。しかし残念なことに陸では目標を達成できなかった。南部方面での停滞、東部ドネツク州での戦闘の困難さが

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  • 英政府の密航者対策は「ナチスと同じ」残酷さと、あのリネカーが大批判して議論沸騰

    現在はサッカー番組の司会者として活躍するゲーリー・リネカー(2022年4月) Action Images via Reuters/Carl Recine <納税者負担は1日10億円近く...。保守党の政策への賛否と、公共放送BBCの「政治的中立」問題にイギリスが揺れる> [ロンドン]英仏海峡を密航してくる不法入国者の小型ボートを阻止するためスエラ・ブラバーマン英内相が発表した不法入国者対策法案について、1986年サッカーW杯メキシコ大会得点王で元イングランド代表主将のゲーリー・リネカー氏が7日、ツイートで「内務省の誰かが内相を後押ししたようだ。この法案はほぼ間違いなく違法だ」と厳しく批判した。 リネカー氏は「不法(違法)」と「入国者対策法案」を2段に分けた英政府のサムネイルを「法案の実態に相応しい名前だ」と皮肉った。ブラバーマン内相が「もうたくさんだ。ボートを止めなければならない」と新しい

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  • 首相も「もう無理」...反移民が燃え上がる「寛容の国」スウェーデンで極右政党が躍進

    選挙集会に出席するスウェーデン民主党のオーケソン党首(9月7日) Tim Aro/TT News Agency/via REUTERS <かつて「鼻で笑われた小政党」スウェーデン民主党が、移民急増と治安悪化への国民の反発を背に総選挙で議会第2党に躍進。初の政権入りも見えてきた> [ロンドン発]「寛容の国」北欧スウェーデンでネオナチに源流を持ち、反移民と治安対策を訴える極右の野党・スウェーデン民主党が議会第2党に躍進する見通しだ。11日行われた同国議会(一院制、定数349)総選挙の暫定結果(開票95%)によると、与党・社会民主労働党が議会第1党を維持したものの、野党の右派連合が過半数を獲得する勢いだ。 1988年、スウェーデン民主党はネオナチ関係者が参加して結成されたが、その後「脱悪魔化」が進められる。イスラム系移民の増加と治安悪化、福祉への負担増を結び付けた排外主義的な主張で共感を呼び、2

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  • プーチンの最も手ごわい敵は、実はロシア国内にいる|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    国内では有事に強い指導者を自作自演してきたプーチンだが MIKHAIL KLIMENTYEV-SPUTNIK-KREMLIN-REUTERS <日からウクライナ戦争を見ていると分からないが、プーチンにとっては筋書き通り。彼のアキレス腱は別のところにある> ウクライナ侵攻で大失態を演じているプーチン大統領だが、3月末、プーチンの支持率は83%に跳ね上がり、不支持率は15%に急落した。 2024年の大統領選に勝利して事実上の「終身大統領」に道筋をつけたいプーチンにとっては筋書きどおりの展開だ。 プーチンはチェチェン紛争、グルジア(現ジョージア)戦争、クリミア併合と「有事」に強い指導者を自作自演してきた。 ロシア国内では厳しい情報統制が敷かれ、有権者はウクライナの「非武装化」「非ナチ化」というプロパガンダを信じている。 プーチンの支持基盤は国家主義を信奉する内務省、国防省、情報機関で構成される

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  • フィンランドの36歳女性首相が、独裁者プーチンの恫喝に「ひるまない」わけ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    ロシアウクライナ侵攻を受けて、NATO加盟に前進するフィンランドとスウェーデン。両国の危機感と安全保障を、その歴史から紐解く> [ロンドン発]「いつまでに決断するかというタイムテーブルは示さない。しかし、かなり早く決定される。数カ月ではなく、数週間以内に」──フィンランドのサンナ・マリン首相(36)は13日、ストックホルムで行われたスウェーデンのマグダレナ・アンデション首相(55)との共同記者会見で毅然とした表情を見せ、こう語った。 ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、軍事的中立を掲げてきた北欧2カ国の女性首相は北大西洋条約機構(NATO)加盟にそろって意欲を見せた。両国は今年6月にもマドリードで開催されるNATO首脳会議までに加盟申請するとの観測が強まる。中でもロシアと1300キロメートルの国境を接するフィンランドの危機感は国境を接しないスウェーデンより強い。 独裁者ウラジーミル・プーチ

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  • 戦場では「笑っていた」兵士が、帰還後に自ら命を絶つ...戦争が残す深い「傷」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <フォークランド紛争から40年。戦争を経験したことでPTSDに苦しみ、自殺した人の数は戦死者を上回った。当時を知る人々の言葉から考える戦争の後遺症> [ロンドン発]英領フォークランド諸島にアルゼンチン軍が侵攻した日から4月2日(ロンドン時間)で40年が経つ。いまロシア軍がウクライナに侵攻する。自分たちの国土、家族、暮らしを守るのに理由は必要ない。しかし正当な戦争でも人的・物的被害、経済的損失だけでなく、人の心に癒えることのない傷が残る。武力は最後の手段であることをフォークランド紛争は改めて私たちに教えてくれる。 フォークランド諸島議会で議員を務めるレオナ・ロバーツさんは1982年4月にアルゼンチン軍が攻めてきた時、10歳だった。自分たちの国土を踏みにじられた戦争の記憶は今も鮮明に刻まれている。「私たちは小さな平和な国なのに突然、何千人もの兵士が目の前に現れました。恐ろしい体験でした。全部覚

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  • G7の英コーンウォールで2450%増の感染爆発 人流増でデルタ株拡大 東京五輪は本当に安全か

    英コーンフォールでのG7の間、SPを引き連れて歩くバイデン米大統領。小さな町に6500人の警官が配備された(6月13日) Doug Mills/REUTERS [ロンドン発]先進7カ国首脳会議(G7サミット)が6月11~13日に開かれ、G7、欧州連合(EU)、韓国、オーストラリア、南アフリカの首脳、政府代表をはじめ、世界中のメディア、警備に当たる警察官6500人が結集した英南西部コーンウォールで新型コロナウイルスの新規感染者が激増している。ほとんどがデルタ(インド変異)株とみられている。 7月23日に開幕する東京五輪・パラリンピックは海外からの観光客はシャットアウトして行われるものの、世界中から選手や関係者ら10万人近くが来日する。すでにウガンダ代表選手団9人のうち1人の陽性が判明しており、五輪・パラ開催によって再生産数(R)が最大で7とされるデルタ株が蔓延することが懸念される。 地元メデ

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  • 新型コロナ、封印された「第2波」 日本はいつになったら「失敗の本質」から学べるのか

    <「日政府は失敗を繰り返そうとしているように見える」と言う英専門家の鋭い指摘> [ロンドン発]日政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(会長、尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)が8月21日、「全国での感染拡大はピークに達し、一部の地域では新規感染者数が緩やかに減少し始めている」との見方を示した。 分科会メンバーの押谷仁東北大教授が発症日ベースで感染者の推移を分析した結果「7月27~29日ぐらいのところにピークがあるように見える」と報告した。分科会は7月下旬、新聞やTVで報道されている報告日(確定日)ベースより発症日ベースを重視する方針を打ち出していた。 コロナに感染、発症後にPCR検査を受けても確定診断が出るまでに時間がかかる。報告日ベースと発症日ベースでは流行曲線は異なり、発症日に切り替えるとカーブは前ずれする。集計にばらつきの出る報告日より発症日で対策を練った方が

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  • 【ラグビーW杯】オールブラックスの「ハカ」を封じ込めたエディー・ジョーンズの魔術

    オールブラックスのハカにV字陣形で対峙するイングランド代表(10月26日、横浜国際総合競技場にて) Issei Kato-REUTERS [ロンドン発]4年前のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会で日本代表を率いて強豪国・南アフリカ相手に「ブライトンの奇跡」を演じるなど3勝を挙げ、世界に衝撃を与えたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)。 日大会では、前回"開催国"だったにもかかわらず1次リーグ敗退を喫したイングランド代表を見事に立て直し、2度目の優勝を目指している。準決勝のニュージーランド戦ではオールブラックス伝統の勇壮な舞い「ハカ」の三角形の陣形を囲むようにイングランドはV字の陣形を組んだ。 ふてぶてしい面構えのオーウェン・ファレル・イングランド主将は「一列になって彼らに向かって立ち、こちらに向かって来させたくなかった」と振り返る。ファレル主将はにやにやしながら、オールブ

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  • 「歴史の悪魔」を蘇らせるのはトランプ米大統領ではなく、世間知らずのマクロン仏大統領かもしれない | 木村正人 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    第一次大戦終結100周年の記念式典で「悪魔再び」の演説をしたマクロン仏大統領(11月11日、パリ)Ludovic Marin/REUTERS [ロンドン発]2000万人の兵士や市民が死亡した第一次大戦から100年が経った11月11日、パリの凱旋門で記念式典が行われた。99万人以上が犠牲になった英国でも犠牲者を追悼する真っ赤なポピー(ケシ科)の造花がロンドン塔のお堀を埋め、連夜、一面に送り火が灯された。 悲しい軍葬ラッパの調べを聞きながら「どうか歴史の証人にならなくて済みますように」と祈らずにはいられなかった。2008年の世界金融危機をきっかけにネオリベラリズム(新自由主義)の熱狂は逆噴射し、世界に暗雲が立ち込める。格差と貧困が広げる分断を解消できないと「歴史の悪魔」が蘇るかもしれない。 マクロンの「大演説」 アンゲラ・メルケル独首相の「終わり」が確実に近づく中、第一次大戦の戦勝国フランスの

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  • 独立をめぐるカタルーニャ「内戦」の勝者と敗者 36歳女性弁護士が大躍進した語られない真実

    [バルセロナ発]スペイン北東部カタルーニャ自治州で独立派が事実上の住民投票と位置づけた州議会選(定数135)が21日行われ、投票率は史上空前の82%に達した。独立派は2議席減らしたものの、過半数の70議席を獲得。しかし得票率は47%にとどまり、有権者の過半数が決して独立を望んでいるわけではないことを改めて浮き彫りにした。 独立に向かうカタルーニャ ロンドンにあるシンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)で事前に行われた討論会では独立に賛成でも反対でもない中間票が増え、独立派は過半数に届かないという予想が多かった。が、フタを開けてみると独立派は10月の住民投票の204万票に2万票近く上積みした。デスクワークしかしていない識者や学者の話は当に当てにならない。 これに対し独立反対派は189万票。州議会選や住民投票を何度繰り返しても同じ結果になる。筆者は投開票の当日、草の根独立派団体・カ

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  • ドイツ総選挙 極右政党「ドイツのための選択肢」94議席の衝撃 問われる欧州の結束

    [ベルリン発]ドイツのアンゲラ・メルケル首相が4選を決めた9月24日の連邦議会(下院)選挙で、反イスラム・難民、反ユーロ(欧州単一通貨)を叫ぶ極右政党「ドイツのための選択肢」の得票率は12.6%に達し、94議席を獲得する予想外の展開となった。 極右勢力の台頭 ナチスのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)のトラウマが残るドイツで右派が連邦議会に進出するのは初めて。その数の多さに衝撃を覚えない人はいないだろう。 選挙から一夜明けた記者会見で複雑な表情のメルケル Masato Kimura 前回2013年と比較してみると、極右の「選択肢」と、市場原理にこだわる自由民主党(FDP)が拡大した分、メルケルの支持母体であるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)の中道が勢力を失ったことが分かる。 100万人を超える難民が欧州連合(EU)域内になだれ込んだ2015年の欧州難民危機で「門

    ドイツ総選挙 極右政党「ドイツのための選択肢」94議席の衝撃 問われる欧州の結束
  • 勢いづく「メルクロン」vs 落ち目のメイ イギリスはEUを離脱できないかもしれない

    選挙に大勝し欧州を危機から救ったマクロンとメルケルは「メルクロン」と呼ばれている John MACDOUGALL-REUTERS [ロンドン発]3月のオランダ総選挙、5月のフランス大統領選、6月のイギリス総選挙を経て、欧州の風景は一変した。9月のドイツ総選挙を待つまでもなく、欧州連合(EU)は純化の方向で動いていくのは間違いない。イギリスではハードブレグジット(単一市場と関税同盟からも離脱)路線を掲げていた首相テリーザ・メイがずっこけ、「当にEUから離脱できるの?」という声まで上がり始めた。 独与党の支持率は急回復 欧州の政治は、指導者のパーソナリティーに大きく左右される。まず、ドイツの首相アンゲラ・メルケル、フランスの大統領エマニュエル・マクロン、そしてメイの順にそれぞれが置かれている状況を見てみよう。 【メルケル】7月7~8日ハンブルクで開かれた20カ国・地域(G 20)首脳会議(サ

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  • 「不服従のフランス」からEUへのレジスタンスが始まる 反骨の左翼メランション急上昇の秘密

    <フランス大統領選の争点はEUに絞られた。EUは搾取のシステムだとさえ言われる。EUの緊縮財政と新自由主義の即刻停止を訴える極左候補メランション大躍進の原動力だ> [フランス南西部トゥールーズ発]「レジスタンス! レジスタンス!」――フランス大統領選の1回目投票まで1週間を切った日曜日の4月16日午後、台風の目となっている急進左派の左翼党共同党首ジャン=リュック・メランション(65)がフランス南西部トゥールーズで選挙集会を開いた。 EUへの反乱 主催者発表では7万人が参加し、フェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアで5万人が集会をフォローした。ガロンヌ川の辺りにある公園は年金生活者やカップル、若者、学生で埋め尽くされ、選挙キャンペーンのスローガン「不服従のフランス」とフィロソフィー(哲学)を表す「P」のロゴが掲げられた。 【参考記事】フランス大統領選、英米に続くサプライズは起き

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  • EU離脱派勝利が示す国民投票の怖さとキャメロンの罪

    欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票は衝撃的な「離脱」を選択した。離脱派の英国独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首はいったん敗北を認めたが、6月24日未明、「夜が明けたら英国はEUから独立する」と宣言した。 しかし離脱派のギゼラ・スチュアート労働党下院議員は驚きを隠せなかった。離脱派にとってもこれほどまでに完璧な勝利は予想していなかった。離脱1741万742票(51.9%)、残留1614万1241票(48.1%)。126万9501票の大差がついた。 【参考記事】英国のEU離脱問題、ハッピーエンドは幻か 移民の増加、規制だらけのEUに強い不満を抱きながら、英国は最後の最後に現実的な判断を下すと筆者は信じて疑わなかった。政治家も、世論調査会社とブックメーカー(賭け屋)のアナリストも、市場も、最後は「残留」と読んでいたはずだ。 しかし、英国民は経済的な打撃を覚悟の上で、EUを

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  • ロンドン市長選で「トランプ流」はなぜ、受けなかったのか

    英国では今、雑草でも奇跡は起こせるという眩しい光と、社会を2つに分断しようという暗雲が交錯している。光とは、日本代表FW岡崎慎司選手が所属するレスター・シティが5001分の1というハンディをものともせず、サッカーのイングランド・プレミアリーグで初優勝を果たしたことだ。 英国が「暗黒の水曜日」と呼ばれるポンド危機に見舞われた1992年に発足したイングランド・プレミアリーグは、あらゆる規制を取り払い、世界中の才能とマネーを集めた。レスターのオーナーはタイの免税店「キング・パワー」を経営するヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏。監督はイタリア人のクラウディオ・ラニエリ氏だ。 岡崎選手以外に主力選手のMFマフレズ(アルジェリア)、MFカンテ(フランス)、GKシュマイケル(デンマーク)など外国人選手は登録選手の3分の2。レスターという地域は2011年の国勢調査で人口32万9千人のうち白人の英国人が占め

    ロンドン市長選で「トランプ流」はなぜ、受けなかったのか
  • 「EUから出ると、お化けが出るぞ」と脅され、腰が引け始めた英国

    「もしEUから離脱したらイギリスとの貿易交渉は後回しだ」と残留を促したオバマ米大統領 Andy Rain- REUTERS 欧州連合(EU)に残留するか、離脱するかを有権者に直接問う英国の国民投票が6月23日に迫ってきた。最近6回の世論調査の平均値を見ると、残留派が54%で、離脱派の46%を8ポイント、リードしている。「親友」の米大統領オバマらによる警告がようやく英国の有権者にも効き始めた感じだ。日で言えば公明党型の地上戦、いわゆるローラー作戦(英国では戸別訪問が認められている)を各政党が展開する総選挙と違って、EU国民投票のキャンペーンはPR中心の空中戦だ。風が吹けば状況が一変する怖さがあるので、投票日当日まで予断を許さない。 英国が置かれている状況は、ちょうど会社(EU)の中核社員(英国)ががんじがらめの社風に嫌気が差し、会社を辞めたいと言い出したのに似ている。次から次へと同僚がやっ

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