米英が北海道上陸作戦立案 戦中の43年 気象面で制約、幻に 米公文書で判明 (01/01 09:00) 米国立公文書館に保管されていた「北海道上陸作戦」を含む計画書。米英軍の「連合参謀本部」内で立案された(沢田信孝撮影) 【ワシントン沢田信孝】太平洋戦争中期の1943年(昭和18年)、米英軍が日本を早期降伏に追い込むため、45年夏の決行を想定した「北海道上陸作戦」を立案していたことが、米国立公文書館保管の米軍関連資料から明らかになった。本州上陸への足がかりとして、爆撃機基地と日本海への海上ルートを確保するのが目的。地上部隊を苫小牧、十勝・釧路、宗谷の3方面から同時に上陸させ、道内全域を占領するとしている。 立案したのは、米英両参謀本部で構成する連合国軍の最高司令部「連合参謀本部」(CCS、ワシントン)の計画部門。上層部の指示を受け、「ドイツの44年10月降伏」を前提にした「ドイツ戦勝利後1