ブックマーク / zarudora.hatenablog.com (23)

  • 差別はしちゃダメたよ - 猿゛虎゛日記

    今日、某ファーストフードで朝日新聞を読んでいたら、ある特集記事がのっていた。「『格差』の国で」の第二回ということなのだが、見出しは「匿名性『ネット弁慶』に 引きこもり男性」である。 内容は、05年ごろから「自宅に引きこもりがち」になった男性(27歳)が、昨年1月に公開(現在は閉鎖)したホームページについて。ホームページのタイトルは「B地区にようこそ!」で、「B」は、被差別部落地区のこと。「愛知や岐阜、三重県内にある部落地区とされる地名や写真を公開するページ」だったそうだ。彼は、地区内の会社を中傷する文書をHPに掲載した名誉毀損の疑いで愛知県警に逮捕され、昨年10月、懲役1年執行猶予4年の有罪判決を受けた、ということだ。 記事の論旨についてはさしあたりおく。 ところで、この記事には、そのホームページの画面を映した写真が載っている(現在は閉鎖しているはずなので、どこかにキャッシュされているペー

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    yskszk 2008/05/01
  • サルトルとアンパンマン - 猿゛虎゛日記

    アンパンマンは、子供に大人気のようです。知り合いの知り合いの4歳の子供も、やっぱりかなりなアンパン中毒……じゃない、アンパンマン中毒だそうです。 先日、アンパンマンのキャラクター入り商品がたまたま目に入りました。 ジーっとみていて思ったのは、「これって、オッサンだよな……」ということです。 なぜこんなオッサンの顔が大人気なのか、と思ったのですが、そこでふと思いつきました。 「まてよ、ひょっとして、オッサンだから人気なのではないか」 そういえば、もうひとつ、子供に人気のキャラクターとして、「きかんしゃトーマス」というのがあります。これです。 そうです、これも、オッサンじゃないですか! というわけで私は「子供には丸顔のオッサンが受ける」という仮説をたてました*1。 さて、「丸顔のオッサン」といえば、サルトルです*2。で、考えてみれば、現代の哲学者の中で、サルトルほど「キャラが立っている」人はい

    サルトルとアンパンマン - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2008/03/14
    大人向けだったら「実存戦士アンガージュマン」だよな。月曜の深夜25時から東京MXテレビで、みたいな。あ、MXは東京都のものだからフランス嫌いのシンタローが知事でいるあいだは無理か。
  • エヴァ・ハイネマンは実在します。 - 猿゛虎゛日記

    先日の記事は(私の書き方が悪かったのか)なんだか、予想もしなかった仕方で受け取られてしまったので、おどろきました(こちらなど)。 さて、「人の命は平等じゃないんだもの」と言い放ったエヴァは、フィクションの中の架空の人物でしたが、そんなことを言う人物は架空世界の中にしかいないかっていうと、そんなわけないのであって、現実の世界でも「人の命は平等じゃないんだもの」と平気で言い放つ人物はいます。 たとえばこいつ↓です。 こちらhttp://blog.livedoor.jp/gegenga/archives/51340730.htmlで知ったのですが、このアメリカ人の男(ジョン・ボルトン前米国連大使)は、イラク開戦5年目に際してのインタビューで、このようにのたまっています。 フセイン政権崩壊でアルカイダのようなテロ組織がイラクに集中することになった。しかし、世界のどこかでテロリストと戦わねばならない

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  • 人の命は平等じゃないんだもの。 - 猿゛虎゛日記

    ガザでの虐殺がほとんど報道されない、と書いたわけですが、6日にも別の場所で、少なくとも68人もの人が亡くなり、120人もの負傷者が出る出来事があったようです。 その場所は、イラクの首都バグダードなわけですが*1 *2。 日は言うまでもないですが、たとえばアメリカ、ヨーロッパ、韓国などの首都で、これほどの人数の死者が出る事故なりが起こったら、かなり大きく報道されると思います。 しかし、(今回はテレビのニュースはあまり見ていないのですが、たぶん)このイラクの事件もほとんど報道されていないのではないでしょうか。Yahoo!ニュースの「主なニュース」のバックナンバーは見てみましたが、6・7・8日のどこにもなかったので、「主なニュース」には入らなかったのでしょう*3 *4 *5。 ちなみに、ガザの117人死亡、エルサレムの8人死亡、バグダードの68人死亡、の事件のうち、ヤフーの「主なニュース」に入

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  • サルトルと坂本龍一の関係について - 猿゛虎゛日記

    竹内芳郎『サルトル哲学序説』というがあります。 サルトル哲学序説 (1972年) (筑摩叢書) 作者: 竹内芳郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1972メディア: ? クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見るこのは、1956年に河出書房から出版され、河出倒産にともなって絶版になったものが、1966年に盛田書店から再刊、その盛田書店も倒産になって、最終的に、1972年に筑摩叢書から再刊されました。ところが、その筑摩も倒産してしまったわけで……なんとも。 これは、日人によるサルトルの中で永野潤の『図解雑学サルトル』の次にすばらしいです。 サルトルはかつてブームだったと言われますが、哲学者による格的なサルトル論というのは、かつては(すくなくとも入手しやすいものは)ほとんどこのぐらいしかなかったと思います。私も卒論・修論を書くときにはずいぶんと一生懸命読ませていた

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    yskszk 2008/03/05
    女性関係がだらしないのもサルトルと坂本龍一の、いや、何でもありません
  • 凶悪な殺人事件 - 猿゛虎゛日記

    以下は、過去に実際に起こったいくつかの事件の概要です。 (事件1)日曜日の朝、救急隊員は、25歳と31歳の姉妹の遺体をみつけた。彼女たちの両親と2人の兄弟も殺されていた。 (事件2)犯人に2人が撃たれ、放置されて失血死をし、1人の少女が家で撃たれて、救急車が到着せず、死んだ。 (事件3)自宅で撃たれた男性は救急車が到着せず、失血死した。 (事件4)子ども10人を含む56人が死亡。犠牲者の最年少は生後2日の赤ちゃん。負傷者は189人に及ぶ。 (事件5)60歳の母親と35歳の兄が殺され、他に9人が負傷した。 (事件6)銃に撃たれて、4人の子どもたちが殺され、1人が重体となった。殺された子どもたちは、7歳、8歳、11歳、14歳だ。 (事件7)サッカーをしていた少年ら3人が殺された (事件8)20歳の学生、20歳の運転手、22歳の会社員が、ひとりの家が所有するバンガローにやってきて、事の用意をし

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  • 『文学的商品学』の商品学 - 猿゛虎゛日記

    現在あることの締め切りがきわめて間近に迫っているのですが、まさに「マヂか!」ていう感じです。やばいです(コレハ逃避的エントリーデス)。 屋の新刊コーナーに、斎藤美奈子氏の『文学的商品学』という文庫がありました。同名の単行の文庫化らしいです。 文学的商品学 (文春文庫) 作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/08メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (42件) を見るこのは 商品情報を読むように、小説を読んでみよう。文学の面白さはストーリーや 登場人物の魅力だけではない。作品に登場するモノやその描写を見ていくと、思いもかけなかった読み方ができることに気づくだろう。ファッション,風 俗,ホテル,バンド,べ物,そして「貧乏」。9つのテーマをめぐって,村上春樹から渡辺淳一まで読みくらべる,痛快無比の文芸評論。 ということで、いわば、小

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    yskszk 2008/02/28
    ほえー。大学の先生がバーコードリーダーを私有しているご時世なのか
  • サルトルだったらこう考える - 猿゛虎゛日記

    的場昭弘氏の『マルクスだったらこう考える』(2004年)を読みました。 マルクスだったらこう考える (光文社新書) [ 的場昭弘 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 777円こので著者は「二一世紀の現在について、マルクスならどう考えるかということを、彼の理論を使いながら、かつそれを現代の諸理論で読み替えながら分析することに焦点を当て」て書かれています。 「マルクス、二一世紀の東京に現わる」と題された序章では、著者は、もし現在の日にマルクスが現れたらどのような感想をもつか、ということを想像しています。その中に、91年のソ連崩壊以後、マルクス研究がいかに落ちぶれたか、ということについての記述があります。 大学を何校か訪れた後、マルクスは愕然とします。一九八九年の東西ベルリンの壁崩壊、九一年のソ連崩壊後、彼の名前がクズ同然に

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    yskszk 2008/01/04
    少なくともバルトはサルトルからの影響を隠そうとしなかったですよね
  • フランス語版ルー語 - 猿゛虎゛日記

    フランス語版ルー語はどうなるだろう、と思ったら、それって『おそ松君』のイヤミではないか。しかし、いま気がついたけど、イヤミってフランスかぶれのはずなのに、「ミー」て英語じゃん! というわけでこんなんとか? 与野党アンサンブルしようよ! ホトケのヴィザージュもトロワ・フォア チリも積もればモンターニュ ピエールの上にもトロワ・ザン 嘘から出たヴェリテ 泣きっ面にアベイユ ……あきた 追記: そういえば、フランス語版ルー語っぽいものといえば、たしかルパン3世の『カリオストロ』の城で、ルパンが変装したフランス人が、フランス語っぽいしゃべり方をするというシーンがあった。こんな感じだった。 こ〜れはパイプじゃネスパ?そ〜〜じゃネスパ? みたいな。これは、「ねすか?(ないですか?)」と「n'est-ce pas?」を掛けている秀逸なものだった。故山田康夫氏のアドリブだったのだろうか? さらに追記: i

    フランス語版ルー語 - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/12/25
    飽きないで続けてください。「シアンもマルシェば棒にあたる」とか「シャの手もアンプランテりたい」とか。あ、もう飽きた(笑)
  • 平和的なデモを鎮圧しちゃいけないんだぞぉ〜!! - 猿゛虎゛日記

    風邪をひいて変な時間に寝てしまったので、変な時間に起きて日テレの早朝ニュースを見ていた。するとこのニュース 国連がミャンマー決議を採択 デモ鎮圧を強く非難 2007.12.22 23:48 国連総会会議は22日、ミャンマー軍事政権が9月下旬に大規模な反政府デモの武力鎮圧をしたことを「強く非難」する人権決議案を賛成83、反対22、棄権47で採択した。日米は賛成、ミャンマー、中国北朝鮮などが反対した。 決議に法的拘束力はないが、192カ国が参加する国連総会の意思を反映、軍政に民主化を迫る圧力となる。ミャンマー問題を担当する国連のガンバリ特別顧問は来月、同国を再訪問する予定で、軍政と民主化勢力の対話仲介に努める考え。 決議は、国民の人権や基的自由に対する組織的侵害が継続していることに「深刻な懸念」を表明。軍政に対し、自宅軟禁中の民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんら政治犯の速やかな解放

    平和的なデモを鎮圧しちゃいけないんだぞぉ〜!! - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/12/23
  • 東国原知事、100問100答     - 猿゛虎゛日記

    サルトル学会のブログと連動した企画です。 ブログの検索や、オンラインの新聞記事検索サービスを使って集めた、サルトルに関する情報(柔らかいものも含めて)を、「サルトル関連情報」という項目で掲載していくことにします。 第一弾は、2007年6月1日 週刊朝日の「東国原知事、100問100答 誌記者が徹底追及! 女性問題から県政改革まで」です。第30問は「最も影響を受けたは?」ですが、東国原氏は「サルトルの『実存主義とは何か』」をあげています。

    東国原知事、100問100答     - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/11/20
    そしてそのまんま東は実際の政治にアンガジェした、と。
  • 小さなことから…… - 猿゛虎゛日記

    昨日の深夜、たまたまNHKのドキュメンタリー「激流中国 富人と農民工」を見た。これは、4月に放送されたものの再放送だったようで、放送当時結構話題を呼んだものらしい。 いろいろと話には聞いていたすさまじい中国の経済格差の現状を描いたもので、強烈なものだった。改革開放で現れたとてつもない大金持ち(富人)と、きわめて厳しい生活を強いられている人々(農民工)のそれぞれを取材したものだ。 大金持ちの方についてもそのうち書くかもしれないが、貧しい人々について。内モンゴル自治区から天津に出稼ぎに行っている二組の家族が出てくる。そのうちの片方は、事故で怪我をした息子の手術代を作るために夫婦で働いているが、なかなか仕事も得られず、いつまでたってもお金がたまらない。故郷に帰って、両親にあずけている息子に会えるのは、年に一回、旧正月のわずかな期間だけである。 で、ネットでこの番組の評判を少し読んだのだが、そこで

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  • 高野連がポップス調校歌を軍歌調に勝手に変えた? - 猿゛虎゛日記

    ネットニュースでは見つけられなかったのだが、昨日買った日刊ゲンダイ(33面)にこんなニュースがあった。大分の楊志館高校という高校が、初出場で8強進出したらしいのだが(20日に長崎日大に負けたらしい)、その高校の校歌が、甲子園で流されるときに、勝手に変えられていたそうだ。この高校のOBが日刊ゲンダイ編集部に電話してきてわかったそうだ。で、そのOBの言うところでは うちの校歌は女性が歌っていて、曲調も校歌にしてはポップス色が強い。ところが甲子園で流れていたのは男の声で、曲調もいかにも校歌らしいものになっていた ということだ。まあ、いかにもありそうなことではある。ゲンダイが楊志館高校に確認したところ 大分大会優勝後、7月下旬に音源を高野連に送ったところ、「これではちょっと」と言われたんです。その後、高野連から連絡はなく、緒戦を突破したときに流れた校歌で、初めてアレンジされていることを知りました。

    高野連がポップス調校歌を軍歌調に勝手に変えた? - 猿゛虎゛日記
  • 呉の単純な悲単純性(小田実『日本の知識人』を読んで 1) - 猿゛虎゛日記

    呉氏は、小田氏が「単純な反戦派」ではない、つまり、「単純ではない」と指摘する。それを指摘する自分ももちろん「単純ではない」と言いたそうである。 では、呉氏が言う「単純ではない」とは、果たしてどういう意味なのだろうか? 実はそれは、非常に「単純」なのである。呉氏は、どういう意味で「小田は単純ではない」といっているのか? それはつまりこういうことだ。「小田は大東亜戦争の二面性を40年前に強調していた。だから、小田は二面性をもっていたのであり、単純ではなかったのだ」。呉氏は、小田氏の主張を引用しつつ、こう言う。 日露戦争でアジアの新興国日が大国ロシヤを破ったことはトルコなどを力づけた。太平洋戦争(大東亜戦争)も、結果的には敗北であったが、日の奮闘はアジア・アフリカ諸国の励みになった。 ここから見ると、呉氏が言う「大東亜戦争の二面性」とは、どうやら「大東亜戦争は良い面と悪い面の二面があった」と

    呉の単純な悲単純性(小田実『日本の知識人』を読んで 1) - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/08/18
    小田実(ベ平連)は「日本は加害者であると同時に被害者でもあり、このダブルバインド的な状況に耐えなければならない」という視点をはじめて打ち出したと、「左」の論客である小熊英二から評価されていますね
  • 『マンガ日狂組の教室 』 - 猿゛虎゛日記

    近所の屋の漫画コーナーを見ていたら、曙機関 (著)『漫画 アブナイ!中国』(宝島社、¥1,000)と、大和 撫吉 (著)『マンガ日狂組の教室』(晋遊舎、¥1,000)というを見つけた。『マンガ日狂組の教室』の方は、オビや表紙に中身の抜粋が載っていて、だいたいの内容はわかった。なかなか面白そうだったが、買わなかった。誰か(id:seijotcpさんとか?)がそのうち紹介するのかもしれないけど(と思ったら出たのは今年の4月らしいのではげしくいまさらなのね……)amazonで立ち読みできる箇所のセリフをおこしてみた。画像が小さすぎて一部読めないけど、まあだいたいこんな感じ。 まず表紙より。 女性教師(後ででてくるが福山みずき)「さあ皆さん!教科書はしまって!地図帳もいりません!各クラスの委員長はプリントを取りに来てください」 (セリフは読み取れないが当惑する生徒の顔) (プリントの文字)「真

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    yskszk 2007/08/15
    こういうダメな漫画こそ、終戦記念日に熟読玩味したくなったよ
  • クレ上げ当選 - 猿゛虎゛日記

    またやってるね、呉センセ、例の話。え?どんな話かって? いや、なんだかサンケイ新聞のコラムで、この間亡くなった小田センセの話をしてるのさ。 http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070812/bnk070812001.htm 題して、「市民運動家の二面性」。書き出しは「2年前に欄に書いたことと同じことをまた書く」となってる。いやいや、呉センセの話がいつも同じのはわかってるけど。 で、内容というのはこうだ。まず呉センセ、40年前に読んだあるの内容を紹介する。そので著者は、 日露戦争でアジアの新興国日が大国ロシヤを破ったことはトルコなどを力づけた。太平洋戦争(大東亜戦争)も、結果的には敗北であったが、日の奮闘はアジア・アフリカ諸国の励みになった。この事実を、戦後わずか20年の当時「人々はまったく無視して語らない」 と慨嘆しているのだそうだ。呉セン

    クレ上げ当選 - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/08/13
    小田実は「日本が太平洋戦争の被害者であると同時に加害者でもある」という事実を真摯に受け止めていた。それを「二面性」と片付けるとはさすが呉センセイ! / ↑辞書的な定義と呉智英の文脈はあまり関係ないのでは?
  • 猿゛虎゛日記 - 幸徳秋水「私の思想の変化(普通選挙について)」1907年

    ※よみやすくするため、原文の語句、語尾などをかなり改変しています。原文はこちらhttp://www.ne.jp/asahi/anarchy/anarchy/data/koutoku03.html#11*1 一 私は正直に告白する。私の社会主義運動の手段と方針に関する意見は、一昨年の入獄*2当時より少し変化し、さらに昨年の旅行*3において大きく変化し、いまや数年前をかえりみれば、われながらほとんど別人の感がある。 私はそのために堺君〔堺利彦(枯川)。1870-1933。Wikipedia〕とは数十回の激論を闘わせ、他の二・三の友人ともしばしば議論を試みた。そして『光』の紙上でもときどきその一端を書いたので、すでに大体を知っている人もいるだろう。しかし私は、これまで適当な機関がなかったのと、病気で執筆が難儀であったがために、すべての同志諸君にむかって、大体の趣旨を明言することができなかった。い

    猿゛虎゛日記 - 幸徳秋水「私の思想の変化(普通選挙について)」1907年
  • 直接行動論と秋水とサルトル その1 - 猿゛虎゛日記

    前回の幸徳秋水の文章の掲載http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20070627/1182965454は、いささか唐突なものに見えたかもしれない。実は単に私は、シンプルで力強く魅力的なあの文章を読んで素直に面白いと思った、というだけの話だ。 しかし、秋水の直接行動論に対する批判も多く存在することはもちろんだ。例えば、ネット上でpdfで読めるのだが、政治学者辻野功の「明治社会主義運動に関する一考察 : 直接行動論の台頭を中心にして」という論文がある*1(『同志社法學』15(2),115-130,1963年9月)。この論文は、戦前の日の社会主義運動の失敗の原因は、すべて「直接行動論」にある、として、直接行動論がいかに運動に悪影響を与えたかということをこれでもかと書いている。秋水と田添鉄二らとの論争など、歴史的事実のまとめとしては面白いが、しかし、1963年に書かれたこ

    直接行動論と秋水とサルトル その1 - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/06/29
    幸徳秋水はまるで外山恒一のようではある
  • 「サルトル嫌悪」を超えて*1 - 猿゛虎゛日記

    J.-P.サルトル著『家の馬鹿息子3』書評 『週刊読書人』2007年3月2日号掲載http://www.dokushojin.co.jp/70302.html ■家(うち)の馬鹿息子がやっと出たよ。 ▲ほう、三留してたお前のアホ息子、やっと大学を卒業したんかいな? ■いや、サルトルのだよ。 ▲へえ、サルトルの息子も劣等生か。 ■サルトルに子供はいないよ。『家の馬鹿息子』というサルトルのがやっと出版されたんだ。 ▲え?サルトルってまだ生きてたんか。確かしばらく前に生誕百年とか言うてたけど、えらい長生きやな。 ■いや、サルトルは一九八〇年に死んでいる。『家の馬鹿息子』の原書は一九七一年から七二年にかけて出版されたのだけど、遅れに遅れていたその翻訳の第三巻が、世紀をまたいでやっと出たのさ。 ▲ふーん。それにしても、サルトルといえば『嘔吐』や『存在と無』は有名やけど、『家の馬鹿息子』て聞いたこと

    「サルトル嫌悪」を超えて*1 - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/06/17
    たしかにこの訳者陣から考えて、「怠慢」していたのはHSM先生としか思えない……
  • ランゲージ・バリアフリー? - 猿゛虎゛日記

    英会話学校の広告というのは、気持ち悪いことが多いけど*1、それにしても、最近よく見るベルリッツのポスターの、「ランゲージ・バリアフリーへ」てキャッチフレーズはもうなんと言っていいやらわからない。 ランゲージ・バリアフリーていう言葉を聞いて私が思い浮かべるのは (大阪外国語大学地域連携室「人材養成講座 1」) 1.目的 言葉のバリアフリー社会を構築するために(その3) 学ではこれまでLanguage Barrier Free Projectにさまざまな形で取り組んできました。今後増加が見込まれる外国人・外国籍住民が安心して来日、在住できる多文化共生社会実現のためにホスピタリティーを備えた人材を一人でも多く育成したいというのが私たちの希望です。“ランゲージ・バリアフリー社会の構築”こそ今後目指すべき道でしょう. http://www.osaka-gaidai.ac.jp/~t-renke

    ランゲージ・バリアフリー? - 猿゛虎゛日記
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    yskszk 2007/03/17
    そもそも英語だけが外国語じゃねえぞ! という魂の叫びはホトケ文学出身の猿虎さんであれば理解してくれるかと。