3回目のエントリでモデルに関する話は打ち止めにしたい、と書いていたオリビエ・ブランシャールが、表題の4回目のエントリを書いている(原題は「On the Need for (At Least) Five Classes of Macro Models」)。その言い訳としてブランシャールは、そもそもモデルについて書き始めたのはデビッド・バインズ(David Vines)のDSGEに関するプロジェクトがきっかけだったが、彼が開いた1日コンファレンスでさらなる刺激を受けたため、と述べている。 以下は彼が最低限必要だと考える5種類のモデル。 基礎的モデル(Foundational models) 理論的に深く切り込んだモデル。その点ではほぼすべてのマクロモデルと関連するが、ただし、現実を近似している振りはしない。 例:ポール・サミュエルソンの消費=ローンモデル、ピーター・ダイアモンドの世代重複モデル