世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。米最大のヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者のレイ・ダリオ氏は「コロナ後には世界の秩序が大きく変化し、中国の覇権が鮮明になる」と読む。歴史上の経済・金融危機を分析し、2008年のリーマン危機でも投資収益を確保した同氏だが、分析データに過去のパンデミックを加えていなかったことを反省。データを再構築していることを明らかにした。――歴史
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金市場への関心が高まっている。1トロイオンス=1500ドル前後という高値圏にあることからもわかるように、投資マネーの流入が顕著だ。 公的機関以外の金購入が顕著に これまでは、中国やインドなどの実需買いに加え、政府や中央銀行など公的機関の買いが下値を支えてきた。しかし、ここにきて、それ以外の主体の投資が明らかに増えており、これが金価格を押し上げている。 特に金価格が顕著に上昇し始めたのは、6月に入ってからだ。5月にはアメリカを中心に株価が急落したが、その際に市場では利下げ期待が高まり、金利が一段と低下し始めた。また、投資家のリスクマネーが債券市場に移動したことも、金利低下につながった。 これにより、金利のつかない金への関心が高まり、金価格は6月に入って明確に節目の1300ドルを上抜けた。その後は6月中に1400ドルに達し、7月に1400ドルを固めると、8月に入ってから再び上昇し基調を強め、1
米国型の資本主義が大きな転機を迎えつつある。米主要企業の経営者団体、ビジネス・ラウンドテーブルは19日、従来の「株主第一主義」を見直す宣言をまとめた。金融危機後の10年間で力強い回復をみせた米国の企業社会だが、深まる格差や環境問題に向き合わざるをえなくなってきた。【関連記事】米経済界「株主第一主義」見直し 従業員配慮を宣言 公表した声明文は、株主利益を最も重視することが経済全体を前に動かすと考え
――アメリカを中心とした世界経済は、大きな曲がり角に差し掛かっているように見えます。 その通り。私には、世界経済はすでに問題を抱え始めているように見える。往々にして大きな問題は、皆があまり注目していないようなところから起きるものだ。たとえば(リーマンショックの前の)2007年の経済危機は小国のアイスランドから始まり、世界に広がっていった。 現在はラトビアやアルゼンチン、トルコなどが危機に直面している。だから、問題はすでに始まっているんだ。(それが世界的な大きな問題に発展するまで)あと1年かかるか2年かかるかはわからないが、その兆候はすでにある。だから危機感を感じるべきだ。 ――今はやはりバブル経済が破綻する「一歩手前」なのでしょうか? そう思うね。今月破綻するわけではないかもしれないけど、もうすぐだ。 ――2008年のリーマンショックのような状況になる可能性はありますか? 少なくともアメリ
10月も半ばにさしかかろうとしたところ、ニューヨーク・ダウ平均株価の急落を発端として世界の株価が一斉に値を下げた。震源のニューヨーク・ダウ平均株価に至っては2日間(10月10日・11日)で1400ドル弱という大きな下げ幅となった。 下げの契機となった材料は特になく、その点を不可解に感じる向きもあるようだ。だが、そもそも米中貿易摩擦、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げが中立金利(景気を熱しも冷ましもしない金利水準)を超えるシナリオになってきたこと、新興国からの資本流出、イタリア政局不安、ブレグジット(英国のEU離脱)の混迷など、株売り材料が満載であるにもかかわらず、株価も金利も上がってきたというこれまでの状況が不可思議だった、というのが筆者の基本認識である。 さらに悪いことに、このところ金融政策への不満を漏らし続けているアメリカのドナルド・トランプ大統領が、この株安に乗じてFRB批判を先
リーマンショックと呼ばれている2008年の世界的な金融危機からあっという間に10年が経ちました。投資の王道と言われている「長期」×「分散」×「継続」でさえ、当時は役に立たないと感じるほどの大きな下落でした。しかしながら、大暴落は今後もあると思います。それを乗り切らなくては、資産運用においてよい結果を得ることはできません。 今回は「長期」×「分散」×「継続」が実践されていたはずの確定拠出年金(当時はほぼ企業型確定拠出年金加入者)を例に、対策を見ていきたいと思います。 リーマンショックで損を抱えていた人が報われた 当時は100年に一度の大暴落と騒がれました。保有している株式や投資信託がどこで下げ止まるかわからない恐怖が世界中に蔓延していました。それは確定拠出年金の加入者の間でも同じでした。 年金関係の専門誌「年金情報」によると、企業型確定拠出年金の加入者の2人に1人は元本割れで、10%以上元本
本稿が掲載される9月15日(土)は、2008年に起きた当時アメリカ第4位の投資銀行リーマンブラザーズの破綻、いわゆる「リーマンショック」から10年目に当たる。新聞・雑誌などのメディアで、「リーマン危機10年」といったタイトルの当時の回顧や、今後も危機は起こりうるのか、といった趣旨の特集を組んでいるので、意識されている読者も多かろう。 一連の危機は「100年に一度の危機」などと言われたものだが、当時、筆者は「うそつき! 今回のは少々モノが大きいだけで、10年に一度くらい同じような危機を繰り返しているではないか。この種の危機はパターン化されている」と思ったものだ。 さて、リーマンショック、そしてその後「世界金融危機」と言われた現象は、2つの問題に分けて考えるべきだろう。 バブルの崩壊と金融システムの機能不全 1つはバブルの崩壊で、もう1つは金融システムの機能不全だ。バブルとは「長期的には維持で
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