無線LANでは、ノイズへの耐性を強化するためにスペクトラム拡散やOFDMによる二次変調が行なわれる。スペクトラム拡散には周波数拡散や直接拡散などの各種方式がある。また、比較的新しい方式であるマルチキャリア変調やOFDMの概念についても触れていこう。 二次変調が必要なわけ 地上には多くの電波が飛び交っている。これが多くなると、無線通信は伝送途中で妨害を受けて、正しくデータを送受信することができなくなる。たとえば、電子レンジを使っているそばで無線LANを使うと、無線LANの調子が悪くなるのが実感できる。そこで無線LANでは、「スペクトラム拡散」と呼ばれる技術を使うことで、これらほかの信号からの干渉を軽減している。 「スペクトラム」とは周波数分布を表わす言葉で、スペクトラム拡散といった場合は周波数分布を拡散するという意味になる。単純にいえば、通常よりはるかに広い周波数帯域を用いる伝送技術というわ
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