第156回芥川賞と直木賞の候補作が発表されました。それぞれ5つの作品が選ばれ、芥川賞は3人が初めて候補になったほか、直木賞は恩田陸さんが6回目の候補になりました。 山下さんは4回目、加藤さんは2回目の候補で、岸さん、古川さん、宮内さんは、初めて候補に選ばれました。 このうち、岸さんは京都の龍谷大学の教授を務める社会学者で、著作のほかインターネットでも積極的に発言していますが、小説を発表したのはこの作品が初めてです。 また、宮内さんはこれまで2回、直木賞の候補になり、今回は芥川賞の候補に選ばれています。 一方、直木賞の候補作には、冲方丁さんの「十二人の死にたい子どもたち」、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」、垣根涼介さんの「室町無頼」、須賀しのぶさんの「また、桜の国で」、森見登美彦さんの「夜行」の5つの作品が選ばれました。 恩田さんは平成4年にデビューして以来、「夜のピクニック」で本屋大賞を、「中庭