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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (7)

  • 陰謀論と詭弁の宴 東京都知事選雑感反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。多くの常識的な都民をうんざりさせた東京百鬼夜行のような都知事選から2週間。世間も落ち着きを取り戻してきたところで、振り返ってみました。 投票前に各戸に配られた選挙公報は、過去最多56人の候補者の主義主張が満載されたぶ厚いものでした。主張の9割はイカれたたわごとなので、すべて目を通すのが苦痛でしかありません。この候補者たちは都知事選を、陰謀論や差別思想を自由に発表できる闇の文化祭かなんかだと思ってるんでしょうか。 知事というのは、いうなれば都道府県の雇われ経営者みたいなものです。県政全体に目を配り、舵取りをする能力・資質が求められるので、自分の好き嫌いだけで物事を決めるような人がなってはいけません。都政とまったく関係ない個人的な主義主張を叫ばれても迷惑なだけ。 通常であれば、公言したらクソミソにけなされるような愚論や陰謀論を、政治的主張という大義名分を

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    ytn 2024/07/23
  • 陰謀がバレたひとたちのドキュメンタリー反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。呉座勇一さんは『陰謀の日中世史』で、陰謀はほとんど成立しないといってます。陰謀に関わる人間の数が増えるにしたがって情報が流出する可能性も高まるので、陰謀は企んだとしてもたいていバレて失敗するものだと。 その実例が、なんとつい最近起きました。愛知県知事のリコール運動で署名が大量に偽造されたことがバレて、事務局長や関係者が逮捕されたのです。 みなさんすでにご存じとは思いますが、なんでみんなもっと喜ばないのですか? 興奮しないのですか? われわれは、違法な手段で政治を変えようと画策した陰謀がバレて失敗した実例をこの目で見られる幸運に恵まれたのですよ。貴重な歴史の瞬間に立ち会えたことを、もっと喜びましょうよ。 地上波のテレビドキュメンタリーは早朝・深夜に追いやられてしまったので、私は番組表でタイトルだけチェックして興味があるものは録画しておきます。 先日、

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    ytn 2021/06/18
  • 勝手に自民党再生案反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。それにつけても都議選ですよ。私はそもそも、既得権の味方をして威張りくさってるオヤジ政治家が大嫌いなんで、そういう連中が何人か失業者になればいいなあ、とか思ってたら、これほどすがすがしいまでに一掃されるとはねえ。 ひとつあきらかになったのは、これまで報じられてきた自民や安倍政権の高い支持率は、浮動票によるものだったという事実です。公明や共産が少数のコアなファンによって支持されてることはわかってましたけど、自民のコアなファンもじつは少数にすぎなかったのです。 惨敗のあと、安倍さんは仏頂面してましたけど、器が小さいなあ。こういうときこそ、普段の国会答弁のときみたいにヘラヘラと笑いながら、「ちきしょう、アキバのオタクどもめ、裏切りやがったな!」とジョークを飛ばすくらいの余裕が欲しいところ。 ということで失意の安倍さんと自民幹部のみなさんに向けて、僭越ながら、

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    ytn 2017/07/06
  • 不愉快な日々 - 反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 ここんところ、なんとも不愉快な日々が続きました。結果的に人質事件は残念な結果に終わってしまったようですが、それに匹敵するくらい後味が悪いのは、バッシングのほうでした。人質ふたりに対するバッシングのひどさは想像以上で、日人はどんだけ日人が嫌いなのかと、海外の人たちも呆れる始末。 毎度おなじみの自己責任論は出るだろうなと思ってましたけど、もっとヒドかった。日に迷惑かけたんだから自害しろだの、あれは韓国人だというデマを流しておとしめようとしたり、正気とは思えぬ発言の数々。でまた、そういう意見をいってるのが無名・匿名の一般人だけじゃないんですよね。そこそこ名のある人やテレビに出てるような人までがツイッターで堂々と発言してるってのがね。しかも10代20代の若者じゃない、いい歳こいたおっさん、オバサンなんですよ。やっぱり問題はゆとり教育じゃなかったんだな

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    ytn 2015/02/04
  • 過去を舞台とした現代劇反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 完成が遅れている単行の原稿執筆にいそしんでおります。そのため、あまりブログやツイッターの更新ができません。 朝はテレビをつけたまま、なんやかやとやりながら、朝ドラの『マッサン』を耳で聞いているだけのことが多いのですが、ときどきセリフが耳にひっかかるんです。 「うちのワインは安全・安心!」 「ウイスキーで日を元気にしたい!」 どちらのセリフも、大正時代の人はおそらく、いわなかったはずです。 「安全・安心」「日を元気にしたい」といったフレーズが頻繁に使われるようになったのは、かなり最近のことです。「安全・安心」は90年代後半ごろから、「日を元気に」はもっとあとです。つまり、新語・流行語といってもいいくらい。 でも、みなさんすっかり慣れてしまい、むかしからあるフレーズだと思ってるから、大正時代を舞台としたドラマで現代語が使われても違和感を感じない

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    ytn 2014/12/05
    水戸黄門とかAlways三丁目の夕日とか。
  • メラビアンの法則をいまだに信じてる人たち反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。最近テレビを見てたら、メラビアンの法則を紹介してる番組がふたつもありました。私、そんな熱心にテレビばかり見てませんよ。なのに、かなりの確率で遭遇するってことは、テレビの世界では相当浸透してるってことですか。 しかも、ひとつの番組では従来からおなじみの説、言葉だけでは伝えたいことの7%しか伝わらず、身振りや表情で55%、言葉の抑揚やテンポで38%伝わる、みたいなことを、コンサルタント風の女(心理学の専門家ではない)が真顔でしゃべってたのですが、べつの番組では、異性に8秒間見つめられたら気があるとかいうわけのわからない説を、メラビアンの法則として紹介してました。メラビアン博士の知らないところで、メラビアンの法則は勝手に進化しているようです。 『反社会学講座』で10年前に書きましたけど、メラビアンの法則なんてものはない、とメラビアン博士人が認めてるんです

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    ytn 2014/05/08
    反社会学講座がwebに載り、書籍化された頃はもうとっくに日本はネット社会だった。メラビアンの法則に死亡診断書が発行されてから随分たつのに、いまだにウォーキングデッド状態。
  • 日本人の知性反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 STAP細胞の例の記者会見についてなんですけど。理系の人たちは、あれでいいの? 会見そのものがどうのこうのでなく、会見に対する世間の態度ですよ、問題なのは。 多くの一般人は、科学研究の真偽や正誤を、「会見に誠実さが見えた」「涙のなかに笑顔があった」だとかいう、およそ科学や論理からかけ離れた文系印象論、ワイドショー的感情論で決めようとしてるんですよ。 記者会見という舞台での演技がどれだけ素晴らしかったか、観客の心をどれだけ動かしたかといったものさしですべての真偽を決め、善悪を断罪しようとするいまの日の状況は、知性の否定であり、司法制度の否定でもあります。はっきりいって、かなりコワいとしかいいようがありません。 今回の記者会見の内容だけでは、研究論文の真偽はだれにもわからないでしょう。しかし世間一般の反応からは、日人の科学リテラシーが非常にお粗末だ

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    ytn 2014/04/14
    マッツァリーノ先生がすごくまじめで当たり前なことを言っていると不安になる。
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