僕がこの業界の敷居を跨いだのは5年前のことですが。当時、ネットワーク管理者というのは、遊惰放逸と日々暮らし、滅多に起きない問題を対処するための予備役みたいな存在かと思っていました。 しかし、業務を通してネットワークの構築は誰にでも出来ることだけど、メンテナンスは高いスキルを要すると気づき、ネットワーク管理者の仕事の真髄はメンテナンスにあると理解して以降、一旦は考えを改めましたが。最近、当時の考えは究極的にはそれほど間違っていなかったのではないかと思いはじめました。ただ一つ「問題」は常時起き、ひたすら複雑化し続け、決して無くならないという点を除いて。 ここで言っている「問題」とは、機能の整備及び管理、スケーリングといった比較的簡単で緊急度の低いものから、謎のトラフィックや外部からの攻撃の検知・解析・対策といった、高度なスキルと緊急性を要するものまで様々なものをひと括りに「問題」と言っています