川崎に撃ち合いを挑んだ清水のその姿勢は、「元祖サッカー王国」としてのプライドか。彼らに待ち受ける結末は、果たして――。 (C) SOCCER DIGEST 画像を見る 実力が拮抗したJリーグだが、16位の清水が4位の川崎に勝つという結末はまったく予想できなかった。 正直に告白すると、前半15分ほどで「これは清水が大敗するだろう」と思った。選手個々の技量でも勝てない上に、布陣の噛み合わせも悪すぎたからだ。 川崎は左からレナト、大久保、小林と最前線に決定力の高いタレントを擁し、そこにトップ下の中村が絡んでくる。しかも大外からはサイドバックも果敢に攻め上がる。 支配力に優れ、幅を使って攻めてくる川崎を、清水は攻撃的な4-3-3で迎え撃った。これは分が悪い。最終ラインは3トップ+中村の4枚を抑えるだけで精一杯なのに、そこにサイドバックが絡んできたら、枚数が明らかに足りなくなるからだ。 予想は当たっ