今月3日のことである。北九州市は、小倉駅北口に建設する球技専用新スタジアムの補正予算案(約95億円)を市議会に提出すると発表。ギラヴァンツ北九州のサポーターは大いに沸き立った。スタジアムの完成は2017年とまだ先の話だが、夢の実現への第一歩となりそうだ。 北九州には北九州なりの事情があるわけだが、全国を見渡してもこうした「球技(主にサッカーとラグビー)専用スタジアム」建設の動き自体は珍しいものではない。例えば大阪では、ガンバ大阪が「みんなの寄付金でつくる日本初のスタジアム!」と号したプロジェクトを実施中で、目標の140億円中の110億円余りを集めることに成功している。同種の構想が浮かんでは消えていた広島でも、署名活動といった地道な動きが実を結び、いよいよ本格的なプロジェクトが進行し始めている。ほかでは、清水も新スタジアムの構想を練り始めており、水面下では山形などにも同種の構想がある。 その