ハイボールでいいんだけどさ ウイスキー・ソーダとハイボール。どちらもウイスキーのソーダ割りのことだが、両者には微妙な違いがあるような気がする。いままでこのサイトで両方の表現をしながらずっと違和感を抱いていた。ここで胸のつかえを取り除くために、はっきりと私見を述べさせていただく。 ウイスキー・ソーダ。こちらの言い方は、バーテンダーであっても飲み手であっても、頑ななこだわり、多少の緊張感があるような気がする。ベースのウイスキーは何、レモンの有無といった明確な自己主張があるのではなかろうか。 ではハイボール。語源にはイギリスのゴルフ場説、アメリカの大陸横断鉄道説などがあるが、こちらには何でもミックスしちゃえ的な、いわゆるカクテルとしての響きがある。 手元に1999年にアメリカで出版された『Vintage Cocktails』というカクテルブックがある。この本のハイボールの項を見ると興味深い。ジン