遠い昔 日本の玄関口は平戸島にあった 人の流れ 歴史の流れ 文化の流れ 時代を切り開いた扉は 確かにこの島で生まれている そしていま この時代の光が ただひとつの城を照らした ふと遠く 海の向こうに目をやると かつての祖先が歩いた轍 はじめて異国人が見た夢 忘れてきたものの中に 唯一無二の思想があることを知る 未知に満ちた城は 異文化の起源に還る場所 新しい扉は 古来の城の 未来を願って 現代に生きる私たちのために 再びひらかれた あふれる情緒でいざなう島は まるで小さな国のようで 私の好奇心を掻き立て 旅への想いをひたすらに、呼び覚ます
