はじめに 先日公開した記事では、部分型関係を導きの糸としてkeyof neverとkeyof unknownの定義を説明しました。存外に多くの方に読まれ著者としては嬉しい限りです。味をしめた今回は、前回の記事でやり残した感のあるneverとunknownそのものの振る舞いについて補足を加えたいと思います。 具体的には、neverとunknownの部分型関係における特殊な立ち位置について、図解を交えた解説を試みます。neverは全ての型の部分型であり、unknownは全ての型の上位型です。この性質を理解すると、|と&にneverやunknownを食わせたときの挙動も理解しやすくなります。また、distributive conditional typeにおけるneverの振る舞いも統一的な解釈が与えられることになります[1]。 なお、前回の記事は読まれていることを前提とさせていただきます。 n