昔、ガラス瓶に入った牛乳を配達する姿が日常だった頃、船橋にもいくつか牛乳加工・販売所があったそうです。そして、その店内で牛乳を飲みながら、交流を楽しむことができた「ミルクホール」と呼ばれる場がありました。船橋仲通商店街にあったミルクホールは、今はもうビルになってしまいその姿を見ることはできませんが、当時の様子を写した写真をご紹介します。 赤と白の縞模様が入った扇形の窓は、栃木県磯田乳業のアサヒ牛乳のマークのなごり。その後は、千葉県民にはおなじみの興真牛乳(コーシン牛乳)の加工・販売を行っていたそうです。 緑青の色が鮮やかな銅の屋根をはじめ、当時はいわゆる“ハイカラ”な建物。店内には丸いテーブルがあり、それを囲みながら牛乳瓶を片手に会話を弾ませ、商店街の中の社交場として地元の方々に愛されていました。