配信に舵を切りつつあるライブエンタメだが、数々の課題が浮かび上がっている。現場で直面した困難と覚悟について、緒方恵美さんと吉江輝成プロデューサーに語っていただく <前編はこちら> たとえ赤字でも、逃げたら終わってしまう 声優そして音楽アーティストとして活動中の緒方恵美さんに聞く、コロナ禍におけるライブエンターテインメントの実情と苦闘、その後編をお届けする。 2020年12月末に自ら主催者として配信込みのライブを開催したが、「会場チケットが完売したとしても200万円の赤字が出る」(緒方さん)。同席したランティス・吉江輝成プロデューサーも、「規模が大きいライブもなかなか収支が合っていかない現状がある」と打ち明けた。 筆者が想像した『会場の収容人数制限に伴う収入減も、配信チケットを販売することで“プラマイゼロ”になるのではないか』という予想は大きく外れた。未だに難しい配信でのマネタイズ、「被れる
![緒方恵美さんの覚悟「完売しても200万赤字。でも続けなきゃ滅ぶ」 (1/5)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c146e438865ded9f5804c6a9cbab7ea228a10f64/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2021%2F03%2F02%2F3164697%2Fl%2Fc903e3cbbe58a676.jpg%3F20200122)