「背骨、脊椎(せきつい)、脊柱(せきちゅう)」 頭蓋骨の下から腰まで、体の中心を通る背骨は、脊椎や脊柱とも呼ばれる。 首の部分は「頚椎(けいつい)」、胸の部分は「胸椎(きょうつい)」、腰の部分は「腰椎(ようつい)」といい、腰椎の下には「仙骨(せんこつ)」と「尾骨(びこつ)」という骨が付いている。 背骨は一本の棒のような作りではなく、「椎骨(ついこつ)」というブロックのような小さな骨と、「椎間板(ついかんばん)」という軟骨組織が交互に積み重なってできている。また、正面から見ると左右対称な一本の棒のように見えるが、横から見ると緩やかなS字形を描いている。前後にバランスの良い3つのカーブを持っているので、全体としてバネのような弾力性を持つ。 こうした構造により、背骨は前後左右に柔軟に曲げることができ、また、体の重みのバランスをとったり、外部からの衝撃を柔らかく吸収・分散することができる 「椎骨(