『ぼぎわんが、来る』(ぼぎわんがくる)は、澤村伊智による日本のホラー小説。2015年に「澤村電磁」名義『ぼぎわん』のタイトルで第22回日本ホラー小説大賞の大賞を受賞[1]。後に改題して10月30日、澤村の小説家デビュー作として刊行された。本書に登場する霊媒師姉妹を主人公とした「比嘉姉妹シリーズ」の第1作目。また、2018年に漫画化されている。2018年12月7日、『来る』のタイトルで実写映画が公開された(詳細は後述)。 2012年にフリーライターとなった澤村伊智は趣味として執筆を始め、2014年春時点で10作の短編を書き上げていた。そして34歳の節目に自身初めての長編小説に挑戦する。これは都筑道夫『都筑道夫のミステリイ指南』にあった長編執筆の教えと、澤村の好きな作家・殊能将之のデビュー作執筆が34歳のときだったことが理由である。澤村は自身が最も好きな「怖い話」をテーマに書き、友人らに読ませ