自閉症における自傷行為について初めて知ったのは、とくに壁などに頭を打ちつける行為(ヘッドバンギング)を目の当たりにした時でした。 一般的にヘッドバンギングは珍しい自傷行為ですが、自閉症の人々にはよく見られ、研究によれば自閉症の若者の中で最も一般的な自傷行為であることが示されています(Akram et al., 2017)。 以前はヘッドバンギングを知的障害と関連付けて考えていましたが、神経多様性に特化したセラピストとして活動している中で、知的障害のない自閉症の人々もこの行為に及ぶことを知り、その事実に驚かされました。 人が極限状態に陥り、突然頭を打ち付けるというのは一般的なイメージです。 長年にわたり、この行為はコメディドラマなどで笑いのネタにされてきました。 しかし、自閉症において自傷行為に至る感情的な圧倒感は真剣な問題であり、実際に行為に及ぶ人々の感じる恥や恐怖と向き合うと、決して笑い
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