![国立情報学研究所(NII)、劇場アニメ作品「リトルウィッチアカデミア」のアニメ作品素材データを研究者向けに提供開始](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab7903e416b2fdf7371adec7e411f5c8034d8a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcurrent.ndl.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F09%2FOGP.png)
2022年10月末時点で、ジャパンリンクセンター(JaLC)によるDOI登録件数が1,000万件を超えていました。 JaLCは、2012年に設立され、日本国内の各機関が保有する電子的学術コンテンツの書誌・所在情報を一元的に管理し、DOIの登録を行っています。 JaLC https://japanlinkcenter.org/top/index.html ※トップページに「Japan Link CenterによるDOI登録件数 10,021,236 2022年10月末時点」とあります。 JaLCの概要 https://japanlinkcenter.org/top/about/index.html 関連: JaLC https://web.archive.org/web/20221102232635/https://japanlinkcenter.org/top/ ※9月末時点の件数は998
2022年8月15日付で、雑誌”Journal of the Japanese and International Economies”の66巻に、香港科技大学の川口康平氏と東京大学の金澤匡剛氏による共著論文“Displacement effects of public libraries”の最終公開版(Version of Record)がオープンアクセスで掲載されています。 日本において公共図書館での貸出が近隣の書店での同タイトルの書籍の売り上げをどの程度減らすかを論じています。書店の販売データと公共図書館の所蔵データを統合したデータセットを作成し、公共図書館の影響を定量化しています。結果として、ベストセラー本では1か月あたり0.52部、図書館の所蔵が同じ地域の書店の売り上げを置き換えていること等が分かったとしています。 Kawaguchi, Kohei; Kanazawa, Kyog
レファレンスと研究の関係性:『近代出版研究』創刊 近代出版研究所・小林昌樹(こばやしまさき) 筆者の主宰する近代出版研究所は,2022年3月に近代の日本書籍についての論集『近代出版研究』を創刊した。その経緯については既に『日本の古本屋』メールマガジン2022年4月25日号で読書人向けに述べたが,ここでは研究所設立や『近代出版研究』創刊の経緯について図書館情報学的に説明する。 ●それはレファレンス・カウンターで始まった 筆者は1992年に国立国会図書館(NDL)へ「入館」――NDLでは他省で「入省」という場面をこう呼ぶ――したが,奇禍により入館15年目にしてようやく志望だった一般向けレファレンス部門に異動できた。そこでカウンターに出てわかったのだが,ある種の質問は「答えがないのが答え」ということがある(もちろんベテランがきちんと調べたうえでの話)。その手の質問に,特定タイトルの逐次刊行物や単
2022年3月22日、国立国会図書館(NDL)のNDLラボが、「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象を著作権保護期間が満了した図書資料全件約28万点に拡大したと発表しました。 2022年度にNDLが実施しているデジタル化資料の光学文字認識(OCR)テキスト化事業の成果物の一部であり、技術的検証の実施や成果の迅速な提供のため、国立国会図書館デジタルコレクションの全文検索機能とは別に提供しているとあります。 「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象を著作権保護期間満了図書資料全件に拡大しました(NDL Lab, 2022/3/22) https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2022-03-22/ 参考: 国立国会図書館、「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象拡大と画像検索機能改善を実施 Posted 2022年2月1日 https://current.n
2021年6月17日、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表しています。 再構築は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」を踏まえて行われるもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として実施されます。 2022年からの稼働開始が目指されてる電子リソース管理サービスでは、国内外の出版社・学会等から大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の利用条件やタイトルリスト等、共通性の高いデータを蓄積し、公開許諾が得られたデータについて利用可能にするとしています。システムには、電子リソースの管理プラットフォームとして世界で多数導入されているEx LibrisのAlmaが採用されま
Europeana 1914-1918:第一次世界大戦の記憶を共有する試み 2014年1月28日,欧州のデジタル文化遺産のポータルサイトであるEuropeanaが,“Europeana 1914-1918”を公開した。第一次世界大戦の開戦から100年を機に,国立図書館等のコレクションに加え,これまで国立図書館等の蔵書にはされてこなかった,第一次世界大戦に関するさまざまな資料を公開し,新たな観点を提示するものである。 主なコンテンツは,戦争経験者約7,000人の書簡や写真等約90,000点,国立図書館10館等のデジタルコレクション約40万点,約660時間分の映像資料の三種類である。この三種類のコレクションを中心にEuropeana 1914-1918の概要を紹介する。 一つ目のコレクションは,欧州12か国の約7,000人の書簡や写真,記念品など第一次世界大戦中の思い出の品の画像90,000点
2018年1月30日、Taylor & Francis社と、研究者・技術者向けに学会・会議予稿集内で公開されたコードを発見・実行するためのプラットフォーム、Code Oceanが提携したことを発表しました。 この提携により、今後Taylor & Francis社の刊行する電子ジャーナル掲載論文内に、Code Oceanのウィジェットを組み込むことができるようになります。このウィジェットでは研究に用いられたコード(プログラム)を共有するだけでなく、実際の研究データに対し実行することもできるとのことです。 Taking the journal article to the next level: Taylor & Francis partner with Code Ocean (Code Ocean、2018/1/30付け) https://codeocean.com/press-releas
2018年2月7日、京都市のメルパルク京都において、国立歴史民俗博物館総合資料学の創成事業人文情報ユニット主催の研究会「博物館におけるオープンデータを考える」が開催されます。 博物館資料を「モノ」として扱う際のデータの再利用可能性について考えるために、オープンサイエンスの観点から様々な資料へのアクセスの可能性についての報告が行われ、大学等の資料のデジタル化とオープン化・再利用可能性、博物館のデータについて検討が加えられます。 入場無料で事前の参加申し込みも不要です。 内容は以下の通りです。 ・趣旨説明 ・「クラウドサイエンスの広がり:KYOTOオープンサイエンスミートアップの活動にもとづく考察」 一方井祐子氏(滋賀大学)、小野英理氏(京都大学) 「研究成果の発信とオープンアクセス:文献、データ、その他いろいろ」 天野絵里子氏(京都大学) ・「博物館コレクション情報の公開に際しての課題」 田
2015年6月15日付の大学・研究図書館協会(ACRL)のブログで、日本のスマートフォン向けゲームアプリ「ねこあつめ」が一部の米国の図書館員らで流行していることと、その経験から図書館員らが様々な知見を得ている様子が紹介されています。ブログ記事の著者はニューヨーク市立大学クイーンズ校の図書館員であるKelly Blanchat氏です。 「ねこあつめ」はプレイヤーが自身の「家の庭先」に遊びに来たねこを眺める、というコンセプトのゲームです。日本語版のインタフェースしかありませんが、Kelly氏は言語の障壁があるにも関わらず容易に操作を理解でき、楽しめることに着目し、データベースや図書館の情報資源を利用する際に、学生が同じように感じられるようにできないかと考えるようになったとのことです。ブログ記事の中では「ねこあつめ」と図書館のデータベースやチュートリアルが複数の観点から対比されています。 Col
2015年1月8日、米国情報標準化機構(NISO)が、Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative (SUSHI) Protocol (ANSI/NISO Z39.93-2014)を改訂したと発表しています。 SUSHIは、電子情報の利用統計データを自動的に収集するモデルを定義するもので、今回の改訂により、リクエスト時に複数のフィルターやレポート属性を使えるようになったとのことです。 NISO Publishes Revised SUSHI Standard and Supporting Documentation(NISO, 2015/1/8) http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=2895fae13f1068deb6b405161a9f27a0ecff1d56 The Standar
“U.S. libraries become front line in fight against homelessness”と題する記事を、ロイター(オンライン)が2014年7月17日付けで掲載されています。 記事では、米国が2007年から09年にかけての不況から徐々に立ち直り始めたころから、図書館にとって特に重大な問題となり始め、図書館のプログラムにおいてホームレスへのアウトリーチは、2004年から11年の間に47%の上昇が見られたとしています。 また、苦情も多いことを紹介したうえで、以下ようなプログラムの存在が列挙されています。 ・ノースカロライナ州のGreensboroの図書館では、散髪や食事、血圧測定、職業カウンセリング、などを提供している。 ・フィラデルフィア中央図書館では、ホームレスの人たちがスタッフを務めるカフェがあり、また洗面所が洗濯などに使用されないようホームレスの人
DSpaceコミッター就任の鈴木敬二さんにインタビュー 元大学図書館員の鈴木敬二氏が,リポジトリ用ソフトDSpace(CA1527,CA1639,CA1690参照)のコミッターとしてそのメンバーに加わった。ご就任を記念して,そのキャリアパスを中心に鈴木氏にお話しを伺った。 これまでのDSpaceとの関わりについてお聞かせください。 2004年の初め頃からオープンアクセスや機関リポジトリ関係の翻訳をやらせていただけるようになり,その中にあったDSpaceの技術資料の内容を確認するためにインストールしたのが始まりです。バージョン1.1.1の頃です。DSpaceコミュニティへは,バージョン1.3で導入された国際化メッセージファイルの翻訳を提供したり,日本語対応の過程で見つけたバグを報告したりしていました。新たな機能も開発していましたが,日本の環境に特有で汎用性がないため,あえて提供はしていません
2013年6月24日、DSpace Committers Groupが、鈴木敬二氏がDSpaceコミッター(DSpace committer)に加わったことを公表しています。公表の記事では、DSpaceの日本語対応など鈴木氏のDSpaceへの貢献や、現在独立コンサルタントであり、過去には大学図書館等で勤務していたことなど、経歴も紹介されています。 DSpaceコミッターはDSpaceのソースコードリポジトリへのアクセス・更新権限を持ちます。2013年6月24日現在DSpaceコミッターは、鈴木氏を含め、世界で23人います。 Welcome to the latest DSpace committer: Keiji Suzuki(DuraSpace.org、2013/6/24付け) http://duraspace.org/welcome-latest-dspace-committer-ke
米空軍が過去の空爆情報に関するデータベース“Theater History of Operations Reports”を公開していました。 同データベースは第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争における空爆情報を対象とするもので、太平洋戦争中の日本に対する攻撃も含まれています。作戦日時や航空機の機種、標的等から検索することができ、検索結果はテキストや表形式で一覧できるほか、Google Earthに取り込んで表示する機能も実装されています。なお、米空軍のほか、英国やオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカによる空爆のデータも一部含まれています。 Theater History of Operations Reports http://afri.au.af.mil/thor/ Historic airpower database now online(U. S. Air Forc
2013年7月9日、Open Knowledge Foundationが、“Open Knowledge Foundation Labs”を開設しました。オープンデータやオープンコンテンツ、フリーのオープンソースソフトウェア等を利用して、アプリやツール等の開発を行うためのコミュニティスペースとなっています。 Open Knowledge Foundation Labs http://okfnlabs.org/ Introducing Open Knowledge Foundation Labs (Open Knowledge Foundation Blog 2013/7/9付けの記事) http://blog.okfn.org/2013/07/09/introducing-open-knowledge-foundation-labs/
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