AIの進化に伴って、懸念が高まるディープフェイク。その対策としてコンテンツの来歴情報を記録し、メディアなどが使用する際に信頼性を担保できる仕組みを作ろうとしている団体がCAI(Content Authenticity Initiative)だ。2019年に発足し、ハードウェア、ソフトウェア、半導体メーカーといったIT関連の企業をはじめ、新聞社や通信社などを含む1500以上のメンバーが参加している。 すでにライカ製デジタルカメラや『Adobe Photoshop』などに組み込まれていて、撮影や編集の来歴を確認できるWebサイトもある。来歴の記録には、標準化団体であるC2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)で策定された規格を採用。このC2PAには最近、グーグルが参加したことでも注目されている。 ボードメンバーを務めるアドビの