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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (61)

  • 現代思想2019年5月臨時増刊号 総特集=現代思想43のキーワード - logical cypher scape2

    現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号) 作者: 千葉雅也,松卓也,渡辺ペコ,トミヤマユキコ,清田隆之出版社/メーカー: 青土社発売日: 2019/04/12メディア: ムックこの商品を含むブログを見る 屋で見かけたので少し眺めました。 目次は青土社 ||現代思想:現代思想2019年5月臨時増刊号 総特集=現代思想43のキーワードを参照 この中で多少目を通してみたのは「加速主義 / 仲山ひふみ」「反出生主義 / 戸谷洋志」「宇宙倫理 / 呉羽真」「ゲノム編集 / 八代嘉美」「エモい / 山田航」「Vaporwave / 銭清弘」「擬人化 / 松下哲也」 あとは、AIの項目書いている人が、科学史の人で人工知能の研究史やっている人なんだなーとか、『ドローンの哲学』という、そういえばあったなーとか、SF作家の樋口さんがポストアポカリプ

    現代思想2019年5月臨時増刊号 総特集=現代思想43のキーワード - logical cypher scape2
    yuiseki
    yuiseki 2019/04/14
  • 三中信宏『思考の体系学』 - logical cypher scape2

    サブタイトルは「分類と系統から見たダイアグラム論」 分類や系統を視覚的に表現するために用いられるダイアグラム、書では特に系統樹に関して、その数学的な基礎と存在論的な基礎を示していく 三中信宏『系統樹思考の世界』 - logical cypher scapeや三中信宏『分類思考の世界』 - logical cypher scape、三中信宏『進化思考の世界』 - logical cypher scape、また、自分は未読だが『系統樹曼荼羅』などの三中のこれまでの著作の話をまとめつつ、さらにより専門的なところまで踏み込んだものとなっている。 ダイアグラムを読み取るための「骨格」としての数学と、「肉付け」としての存在論*1 分類思考はメタファー、系統樹思考はメトニミーというのは、以前の著作からすでに何度か書かれていることだが、引き続きそれらの関係についても深められている。 書は、グラフ理論

    三中信宏『思考の体系学』 - logical cypher scape2
  • 都留泰作『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 - logical cypher scape2

    文化人類学者にしてマンガ家である筆者が、自ら「世界観エンタメ」と名づけた作品を取り上げ、それらの作品の面白さを分析する。筆者の専門である文化人類学の話が織りまぜられて進んでいく。 内容と直接関係ない話だが、この作者のマンガ『ナチュン』は読んでいて、現役の文化人類学者ということも知っていたのだけど、名大理学部出身だとは知らなかった。名大理学部というと、マンガ評論家の伊藤剛もそこの出身で、さらに聞いた話によると、アニメ評論家の藤津亮太もやはり名大理学部だという。その上、年齢も近い。 関係ないついでにもう一つ、泰作って「たいさく」じゃなくて「だいさく」なのも知らなかった。 世界観エンタメとは何か、というと、人間ドラマよりも世界観を重視した作品で、その世界に住みたくなるような感覚をもたらし、何度も繰り返し視聴するリピーターを生み、それによってヒットしているような作品のことである。 かなり多種多様な

    都留泰作『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 - logical cypher scape2
    yuiseki
    yuiseki 2015/06/21
  • 『インターステラ−』 - logical cypher scape2

    クリストファー・ノーランの宇宙SF映画 今、自分のブログ見返してみて気付いたけど、なんだかんだいって、ノーランそこそこ見ている 『メメント』、『プレステージ』、『ダークナイト』、『インセプション』 これらの感想を見てると、見終わった後に結構興奮しているのが伝わってくるなあw これらの作品と比べてみると、『インターステラー』については、そこまで見終わった後の興奮はないといえる。 しかし、決してつまらない作品ではなくて、十分面白い作品であったとは思う。 3時間近い長さがあるわけだけど、その長さを感じさせない作品だった。 オクラって英語だったのか!(お約束) 直方体かわいいよ直方体 予告編にもちらちら出てくる直方体ロボット、実は3体いて、それぞれTARS、CASE、KIPPという。声や喋り方はちょっとHAL9000っぽいが、TARSは海兵隊ジョークを飛ばすユーモアの持ち主で、CASEは寡黙ながら

    『インターステラ−』 - logical cypher scape2
  • 野村亮馬『キヌ六』 - logical cypher scape2

    SF好きなら読むべし! アフタヌーン四季賞出身の野村亮馬の最新作、全2巻で、先日2巻が発売されたところ ツクバで人工的に造られた火星人類の少女キヌは、ヌードルスタンドで働くサイボーグの少女六を連れ、英国軍の改造兵士に追われながら、火星を目指す イギリスとソビエトが覇権国家となっている架空の2001年が舞台になっている サイバーパンク風の街並を背景に、繰り広げられるガンアクション 筆ペン(?)の黒くて太いタッチで描かれる風景とアクションがかっこいい 完全に巻き込まれただけの六が、キヌと共に戦うようになって、友情が芽生えていく もともと、作者の野村亮馬は、「WORKING ROBOTA」というSFコメディで四季賞受賞してデビュー 初連載作品の『ベントラーベントラー』(全3巻)も、コメディタッチの異星人SFであるのだが、最終エピソードのシリアス展開でのガチっぷりがすごい 『ベントラーベントラー』

    野村亮馬『キヌ六』 - logical cypher scape2
    yuiseki
    yuiseki 2014/08/17
  • ラプラス『確率の哲学的試論』(内井惣七訳) - logical cypher scape2

    最近、科学哲学のを読んでいて、やはり確率大事だなと思ったのと、戸田山『哲学入門』の参考文献で、訳者解説が確率の哲学入門となっていると紹介されていたので、読んだ。 ラプラスの書いた編が160ページくらい、訳者解説が70ページくらいあるので、訳者解説のボリュームが全体に比して大きいのが分かると思う。 さて、このをラプラスは数式を用いずに書いている。 科学の一般向け解説書なんかだとよく、数式を使わずに分かりやすく書きましたということが売り文句になっていることがあったりするけれど、このは数式を使わないとこんなに分かりにくくなる、みたいに仕上がっているw 訳注がこれまた結構ついているのだが、その大半は、ラプラスが数式を使わずに書いた部分を数式にするということに費やされている。 実際、訳注の数式を見て、あーそういうことかーと分かったところは多々ある。 とはいえ、自分の数学知識はあまりにもアレな

    ラプラス『確率の哲学的試論』(内井惣七訳) - logical cypher scape2
  • 木村忠正『デジタルネイティブの時代』 - logical cypher scape2

    文化人類学者による、若者のコミュニケーション形態についての調査 方法論の紹介のあと、デジタルネイティブをさらに4世代に分けて、その違いを説明し、またその連続性としてSNSやネット上のコミュニケーションにおける特徴などを論じる。 インターネットにおけるフィールドワークについて 時間と場所に縛られないという利点からフィールドワークが捗る、と思われていたが、調査相手がどこの誰だか分からないという問題もあって、完全オンラインでの調査には一長一短がある。 このでは、オンラインでの調査ではなく、オフラインで対象者と接触してインターネットの利用について聞き取り調査を行う(詳しくは、量的調査と質的調査の組み合わせが云々という話もあるが) デジタルネイティブについて、いつ頃にどういうことがあったがで4世代に分ける。 82生まれまでが第一世代 大学に入った頃にmixiが流行していた第二世代 高校時代にはケー

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    yuiseki 2013/07/21
  • 限界研編『ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF』 - logical cypher scape2

    店頭に並ぶのは25日からの予定ですが、見が届きました! というわけで今日は宣伝記事 こちらのに、瀬名秀明「希望」論を書かせていただきましたので、是非皆さん読んでみて、よければお買い上げお願いしますw 概要 現代日SFをめぐる評論集 タイトルにある伊藤計劃だけでなく、宮内悠介や長谷敏司、飛浩隆、円城塔などを論じた、いわゆるSF小説の作品論を中心にしつつ、アニメや映画について論じたものや、SFミステリ、ネット小説といった近隣ジャンルの小説について論じたものもあり、SFど真ん中じゃない人にも興味を持って読んでもらえるものが何かしらあるかと 個人的にお薦めなのは、冒頭の岡和田晃「「伊藤計劃以後」と「継承」の問題」と末尾の飯田一史「ネット小説論――あたらしいファンタジーとしての、あたらしメディアとしての」の2編。 岡和田論は、現在のいわゆる「伊藤計劃バブル」に対して疑義を呈して、伊藤計劃の問題

    限界研編『ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF』 - logical cypher scape2
  • チャールズ・ストロス『アッチェレランド』 - logical cypher scape2

    ストロスは以前、『シンギュラリティ・スカイ』を読んだのだけど、まあこれ以上はいいかという感じになって、書を読むのが遅れてしまった。 が、こっちは面白かった。 ほぼ現代から始まって人類がシンギュラリティを迎え追い抜かれていく様を、マックス家親子4世代、およそ一世紀(ただし、最後の方は2世紀くらい飛ぶけど)にわたって描いている。 コンピュータで脳を拡張して、人格をコンピュータ上にアップロードしてといった、サイバーでギークな感じもありつつ、ダイソンスフィアやワームホールや深宇宙が出てくる宇宙ものでもあり、なるほど、シンギュラリティSFってこういうことなのかなと思った。 また、訳者補遺に「書には大量のジャーゴンがぎっしり詰め込まれている。説明はほとんどなく、そこがめくるめく翻弄感の源泉でもあるのだが」とあるように、とかく情報量がすごいけど、それが楽しい。勢いで結構読めるし。 同じく訳者補遺には

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    yuiseki 2013/05/20
  • 藤井大洋『ジーン・マッパー』 - logical cypher scape2

    電子書籍で個人出版したものとして話題の書だけど、電子書籍版は未読だし、そのあたりの経緯もあまり知らないで読んだ。 遺伝子設計技術で開発されたイネの農場で「汚染」が発生、そのイネの遺伝子デザイナー(ジーン・マッパー)が原因究明を依頼される。 よくできたエンタメとして楽しく読める。 謎解きのプロットが縦軸としてすっとあって。主人公が謎の解決を依頼され、協力者をまず探し出す。で、この協力者が実は超すごい人で、途中は協力者がホームズ、主人公がワトソン的な感じで進行しつつも、でも最後は主人公がきっちり決める。また、少数精鋭のチームで動いているんだけど、その中のすごいいい人が、しかしどうも怪しい、とか。 それに加えて、拡張現実や遺伝子設計技術といったガジェットが未来社会を彩る。 以前読んだ短編が、同じ世界を舞台にしていた*1のだが、検索クラウドの修復機構の暴走によって人類がインターネットから「追放」

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    yuiseki 2013/05/20
  • さやわか『僕たちのゲーム史』 - logical cypher scape2

    遅ればせながら、各所で絶讃されてるこのを読んだ。 日テレビゲーム*1の歴史を、「ゲームとはボタンを押したら反応するものである」「ゲームは物語をどう扱うかについて時を追うごとに変化した」という二つのテーゼを軸に、語る。 何で日海外で人気のあるゲームが違うのか(TPSとFPS)ということについての説明にもなっているのが面白かった。 このは冒頭で、言及していないゲームの一覧が並べられている。ゲームについて詳しくない自分でも知っているような有名タイトルもたくさんある。そしてまた、著者曰く「僕が個人的に好きなゲームが、ほとんど登場しない」とも言っている。 つまりこのは、過去のゲームについて網羅的に言及しているでもないし、あるいは「僕たちの」という言い方から想像されるかもしれない「好きなもの」への想いを熱く語るようなでもない。 当時の雑誌やインタビューなどを引用しながら、上述した二

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    yuiseki 2013/02/17
  • 長谷敏司『BEATLESS』 - logical cypher scape2

    高度に進化したアンドロイドやAIと人間がどのように共存するかという道を探るにあたって、男の子は美人のお姉さんにはコロッといっちゃうよねというお話。 100年後の日が舞台。 humanoid interface ELEMENTS(hiE)と呼ばれるアンドロイドが広く普及している世界。男子高校生の遠藤アラトは、レイシア級hiEレイシアと出会い、恋に落ちる。だが、レイシアの圧倒的な力と、様々なことの機械化・自動化が進み人間が不要になってしまう社会の到来を恐れる諸勢力に敵視され、アラトは否応なく争いに巻き込まれていく。 もともと、Newtype誌で連載されていたこともあり、エンタメ性の高いアニメ的展開を見せる。各章ごとに見せ場と引きがよく作られていて飽きさせない。まさに戦闘美少女ものともいうべき、女の子の姿をしたヒューマノイドが超兵器振り回して戦いまくるアクションシーンをふんだんに盛り込みつつも

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    yuiseki 2013/01/30
  • 山口尚『クオリアの哲学と知識論証』 - logical cypher scape2

    これぞ分析哲学だよねーという感じので、非常に面白い。 後半は結構議論が難しくなってくるが、それでも議論が追いやすくなるように作られているので基的には分かりやすいと思う。 もっとも、心の哲学全く知らないとなると多少つらいかもしれない。 注釈がいい(後述) サブタイトルは、メアリーが知ったこと。 オーストラリアの哲学者、フランク・ジャクソンが提唱した「メアリーの部屋」という思考実験ないしそれを元にした知識論証を巡って書かれたである。 第1章と第2章では、知識論証の論争史がまとめられ 第3章から第5章では、知識論証に対する応答のうち、筆者とは立場を異にするものを紹介・批判され、 第6章から第8章では、筆者と立場を同じくする論が紹介され、筆者の立場・主張が展開される。 第9章は、結語で、筆者の主張に対する補足。 「メアリーの部屋」というのは、以下のようなものである。 物理(学)的に全知な*1

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    yuiseki 2013/01/05
  • 籘真千歳『スワロウテイル/幼形成熟の終わり』 - logical cypher scape2

    『スワロウテイル人工少女販売処』の続編 前回も言ったけど、いい「ラノベ」読んだという感じ。 今回は、ポリティカル成分が多め。 東京自治区に、テロ集団旅犬(オーナレス)によるテロが発生し、さらに日政府の機密、高軌道迎撃機サルタヒコが不時着するという未曾有の危機に、揚羽、陽平、鏡子がそれぞれ別のルートから巻き込まれていく。 面白かったけれど、前作に比べるとやや満足度が落ちる。3人のルートが最終的に収束していく後半の展開はよいけれど、ちょっとこの3人のそれぞれの絡みが少なかったかなーという感じがして。あと、前半の人工妖精の顔とアイデンティティの説明がちょっと長いかなあとか。椛子が最初出たっきりで、赤色機関も出番なしということも。 さらに言えば、前作の傘持ち(アンブレラ)の設定が素晴らしすぎた、というのもあるかも。紫外線でしか見えない文字で街中に日記を書いて、集団で記憶を共有っていうのが良すぎ。

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    yuiseki 2012/12/29
  • 瀬名秀明『希望』飛浩隆『ラギッド・ガール』(再読) - logical cypher scape2

    部分的に再読してた。 どちらも初読時のエントリがテキトーだったので、改めてあらすじまとめとく 『希望』 静かな恋の物語 冒頭で質料の話してたり、宇宙のエレガントさの話をしして、「希望」と同じモチーフ使ってた。 宇宙物理学をやってる真弓と生命科学をやってる一紀が、恋をして結婚して、そして夫が白血病になって死んでいくという話だけど、お互いに科学者だけど分野が違うので、世界観もちょっと違う。 恋によって人と人が惹かれあうといのと、重力・質量とを絡めている。 ロボ ケンイチくんシリーズ 元ロボットジャーナリスト(?)で、カナダ・ウィニペグにわたった自然史家。 動物やロボットを記述するとはどうすればよいのか。 ウィニペグの牧場では、牛たちの健康管理システムとしてインフルエンザウイルスを改良したマイクロマシンを使っているのだが、それによって牛たちに社会ネットワークができている。 狼のロボたちも感染して

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    yuiseki 2012/12/09
  • 川畑秀明『脳は美をどう感じるか』 - logical cypher scape2

    神経美学の一般向け紹介の。 似たタイトルのとして、セミール・ゼキの『脳は美をいかに感じるか』があるが、ゼキは川畑の師にあたるらしい。 筆者の専門は心理学であるとのこと。 神経美学とは、脳科学的アプローチによって芸術鑑賞や制作について迫るというもの。芸術として扱われるものは、書においては、基的に絵画。 各章ごとにテーマが分かれていて、ちょっと雑学集っぽくなっている。心理学で知られている○○効果が、絵画の鑑賞や制作においてはこういうところで見られるというようなことが、いくつも並んでいる感じ。 第一章 アートの脳科学とは何か ロスコ・ルームでの筆者の体験の話から。ロスコの絵と、トロクスラー効果 ゼキ「優れた芸術家は、優れた神経科学者である」(脳の振る舞いを生かした表現をしている) 絵画鑑賞時の視線の動き 視線方向についての実験(視線方向にあるものにより注意が向かう、また、より好ましく感じ

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    yuiseki 2012/12/06
  • 『別冊日経サイエンス実在とは何か』 - logical cypher scape2

    主に、相対論、量子論、その2つを統合する万物理論あたりの宇宙論、宇宙物理学について。冒頭は、マルチバース関連の記事が続く。 2003年以降の日経サイエンスに載っていた記事の再録だが、2011年前後の記事が中心なので、新しい! こんなん知らなかった。わけわかんねーけどすげー、みたいなのが色々とあって楽しかった。後半で力尽きたけどw 量子の重ねあわせ状態を重ねあわせたまま測定するというのとか、特に驚き。 あと、光速不変の法則を地味にいじろうとしている人がいるようだ、とか。 それから、最後にある数学と宇宙論の話も、なんかすごい壮大なSFを読んでいるような気分になる。 まあ、実際の内容については全然分からないわけで、下のまとめとかも字面を追っかけているだけといえばそうなのだけど、わくわくするような話は色々あった。 並行宇宙は実在する  M. テグマーク(03年8月号) 並行宇宙を4つに分類して紹介

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    yuiseki 2012/11/03
  • 門脇俊介『フッサール』 - logical cypher scape2

    フッサールについては、元々あまりしっているわけではないが、これを読んでフッサールのイメージが変わったかもしれない*1。 というか、おそらく著者自身が、今まであまり言われてなかったフッサール像を出そうとしたのかな、と思う。 筆者は、フッサールには3つの側面があるという。(1)基礎付け主義者(2)生の哲学者(3)反自然主義者の3つであり、ここでは特に3番目の姿に着目する。 まず、最初に心の哲学の話から始まる。心の哲学について、クオリアに着目する立場と志向性に着目する立場のふたつに分類した上で、フッサールが心の哲学の反自然主義立場の出発点である志向性理論の推進者だったと述べる。 そして、20世紀に起こった表象主義の転換との関わりも見て取る。 人間が表象によって世界をあらわすとは一体どういうことなのか、というのが哲学において長く論じられたことだが、近代においては、心の中の観念(表象)と世界との関係

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  • 藤真千歳『スワロウテイル人工少女販売処』 - logical cypher scape2

    以前から気になっていたタイトルではあったのだが、あんまり優先度が高くなくて読んでいなかったのだが、『SFマガジン11月号』の前島賢による書評を見て、急遽読むのを決めた。 そしてそれは大当たりであった。 なんというのか、俺、こういうラノベが読みたかったんだよっていう感想w*1 まあ、自分がラノベ読者だったのは、えーと、10年前? とかなのでw 俺が「これラノベっぽい」って感じたのと、世間一般の、特に最近の「ラノベっぽさ」っていうのは違うと思うけど。 例えば、「在東京自治区国家公安委員会人工知性危機対策時限特別局」通称「赤色機関」というのがあって、赤いランプをつけてるから赤色なんだけれど、名前の英字の頭文字をとると、Anti-CYANとなっていて、それが「赤色機関」のルビとしてふられているのとか あとは、人工妖精(フィギュア)と呼ばれるアンドロイドが出てくるのだけど、4つの気質、すなわち水気質

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  • 山岸真編『スティーヴ・フィーヴァー』 - logical cypher scape2

    SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第3弾・ポストヒューマンSF傑作選 何故か第3弾から手に取った。 まあイーガンが入ってたからなんだけど ジェフリー・A・ランディス「死がふたりをわかつまで」 この形式の勝利 ロバート・チャールズ・ウィルスン「技術の結晶」 義眼から始まって、少しずつ身体を人工物に置き換えていく話。 レナルズの「ダイヤモンドの犬」をちょっと想起したり わりと好き マイクル・G・コーニィ「グリーンのクリーム」 人類が3交代制で、働いたり、小さなロボットを遠隔操作して観光旅行したりしている未来(人口爆発への対応策として) かつて新婚旅行で訪れたというイギリスの農村を再び訪れた老夫婦の愛の形。 この未来における、観光業やら遠隔操作ロボットやらの話も面白いけれど、最後に明かされる老夫婦のロボットを介することでしか一緒に入れないというオチが切ない イアン・マクトナルド「キャサリン

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