還暦でライフネット生命を開業し、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)の学長を務める出口治明さん。1万冊以上の本を読破した「知の巨人」であり、歴史にも造詣が深いことで知られています。これまでの2回の記事で、日本でダイバーシティや女性活躍が進まない理由を「リーダーが社会構造的に不勉強だから」と繰り返し指摘してきました。では、リーダー層は今何をどう学べばいいのでしょうか。日経xwoman総編集長の羽生祥子が聞きました。 管理者研修で、ファクトベースの正しい知識を教える 日経xwoman総編集長 羽生祥子(以下、――) 前回までに、企業にクオータ制を導入すべき理由や、多様性の大切さなどについてお話を伺いました。企業が今すぐに社内を改革したいと思ったら、何ができるでしょうか。 出口治明(以下、出口) まずクオータ制を導入することです。その次に管理者研修ですね。コンプライアンス研修と同等の重要度で、
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