スマホは子どもの勉強や学力にどのような影響を及ぼすのか。東北大学加齢医学研究所助教の榊浩平さんは「スマホを持つ中学3年生の80.7%が『ながら勉強』をしています。そしてスマホをいじりながら3時間以上勉強をしても、実質30分勉強した程度の学習効果しか得られないことがわかりました」という――。 ※本稿は、榊浩平(著)、川島隆太(監修)『スマホはどこまで脳を壊すか』(朝日新書)の一部を再編集したものです。 スマホを使う時間と成績には因果関係があるのか 前の記事で、私は「スマホ等を長時間使用する子どもたちは学力が低い」という表現をしました。では、「スマホ等を長時間使用すると学力が下がる」と言うことはできるでしょうか。 これまで取り上げてきた単年度のデータを対象とした解析からは、スマホ等の使用と学力の低下のどちらが原因でどちらが結果なのか、その因果関係までは答えることができませんでした。 私たちは、
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