NTTドコモが大日本印刷(DNP)と電子書籍事業を始める。基本料金を取らず、書籍代で通信費を賄う新構想にも言及。電子書籍の離陸を左右する重大事に注目が集まる。 その爆弾発言は記者会見終了後にキーマンを記者団が取り巻く「ぶら下がり取材」で飛び出した。 「(米アマゾン・ドット・コムのように)利用者に通信料金を意識させない課金モデルはユーザーにとっての利便性を考えると非常に大事な点。解決すべきことが多いが重要事項として検討している」。発言の主はNTTドコモの辻村清行副社長。8月4日、ドコモと大日本印刷(DNP)が電子書籍事業に今秋共同で参入すると発表した記者会見場でのことだ。大手通信事業者が検討中の料金制度について発言するのは異例。それだけに、電子書籍に賭けるドコモの思いの強さがうかがえる。 アマゾンは電子書籍のダウンロードに必要な通信料金を消費者に代わって通信事業者に支払っている。実態としては