書きたくて仕方がない、わけではないが、何かを書き始める。 去年は一年間、そうやって毎日「日記」という形で何かを書き続けてきた。何も書く日が無い日でも兎に角iPhoneのメモ帳を開き、その日一日に起きた感慨を絞り出すように、日々書くことを捻出してきた。時には書き始めても具体が浮かばず、ぼんやりとした取り留めの無い感情を掴む、あるいは掴み損ねるだけの日も多々あったが、大抵の場合は書いている内に、言葉に引き摺られるようにして書きたいことが浮かんできて、その運動に素直に身を委ねることで、文章を書き続けてきた。その結果として、日々仕事や日常の雑事に追われている割には、沢山の文章を書くことができたと、今では少なからず満足している。 しかしそれも正直な所、「毎日何かを書く」と決めたから続けられてきたことであって、そうした自分の中での縛りが無ければ一年間も日記を書き続けることは到底できなかっただろう、と思