スティーブン・スピルバーグ監督は、数多くの映画監督の中でも屈指のストーリーテリングの名手と呼ばれています。「ストーリーテリングとは何か?」を語り出すと色々な意見がありますが、個人的にはスピルバーグ監督は『カット割り』によってそれを成している稀代の監督だと思っています。 監督の腕の見せどころ『カット割り』とは 映像を構成する最小の単位が【1カット】です。映像が次の映像に切り替わるまで。(【shot】や【Footage】とも言います)カットがいくつも集まりシーンとなります。ひとつの映画は何十・何百のシーンで構成されています。 1つのカットをどう撮るかは主に監督と撮影監督によって決定されます。構図、カメラワーク、背景に映るもの、役者の動かし方、あらゆる要素を決めていくのです。そして、そのシーンにおいて、どういうカットをいくつ撮っておいて、どう編集する予定なのか(予定というのがポイント)を【カット