豊田:noizは、デジタル系の技術によって建築やその周辺環境がどう変わるのか、複合的な実験や実証なども行っている雑食系の建築事務所です。今日は「可変する建築」というテーマだったので、まずは直球で「建築そのものが動く」事例をお見せします。台湾の建物の壁面の窓に取り付けられたファサードが街の音を拾ってインタラクティブに動く、街と人との新しいインタラクションを形にした事例です。 台湾には公共事業の1%はパブリックアートに使うという法律があり、これもアートという枠組みで作ったものです。建築は過去3000年もの間、動かず固定したものと考えられてきましたが、それは技術的な選択肢が他になかったからです。しかし動く建物を作ったり、制御する技術ができた今では、建築は3次元を超えてもいい。人間の心や体が環境によって変化するのが当然なように、建築も気持ちや環境に応じて変化していいと思います。 コンピュテーショナ