先日の、オリンピックとパラリンピックの開催都市を決めるIOC総会への高円宮妃殿下久子さまの出席を巡って、「招致活動にあたるのではないか」「皇室の政治利用につながるのではないか」という議論がありました。 宮内庁は、皇族方は招致活動に関わられないという立場を慎重に守っており、今回の議論も、皇室の政治利用に関わる問題となったわけです。 2020年夏季五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さまの出席に関し、菅義偉官房長官は3日の記者会見で、「皇室の政治利用とか、官邸からの圧力とか、そうした批判はあたらない」と述べ、政治的圧力を示唆した宮内庁の風岡典之長官に反論した。首相官邸が宮内庁を公然と批判する事態になったが、久子さまは同日、総会が開かれるアルゼンチンへ民間機で出発した。 皇室の政治利用については、現在では「天皇が独走する危険性よりも、内閣が天皇を政治的に利用す