大手銀行のシステム部門から転職し、日本公文教育研究会のIT戦略室のリーダーとなった鈴木康宏氏は、国内約1万6800教室からの報告を情報集約する仕組みをオンライン化し成果を上げる。その後もさまざまなITプロジェクトを先導し、同社のIT部門を活性化させた。IT部門改革を成功に導いた秘訣を、鈴木氏に聞いた。 受け身のIT部門に驚き、改革に着手 ――鈴木さんは2003年にUFJ銀行(現 三菱東京UFJ銀行)から日本公文教育研究会(以下、公文)に入社されました。当時のIT部門はどのような状況でしたか? すずき・やすひろ/株式会社日本公文教育研究会 IT戦略室室長。1964年生まれ。1988年三和銀行(現 三菱東京UFJ銀行)入行。奈良県王寺支店、システム部を経て、2001年株式会社UFITに出向。2002年UFJ銀行事務企画部調査役、総務部調査役を務めた後、2003年日本公文教育研究会に入社。IT戦