風呂上がりに牛乳をコップに注いでハッとすることがある。 そのあまりの白さにである。 こんな白いことってあるの?! 大丈夫?と思う。 栄養があり、飲むと背が伸びるとまで言われる牛乳。 すごく頭の悪い考え方だが、そんなにたくさんの栄養が含まれているのなら、色のひとつぐらいついていてもいいような気がする。 だが注いでみると驚きの白さである。 それもなんだか「深さ」を感じる白だ。 「色がない」「薄い」という意味合いで白と言われることもあるが、牛乳にはしっかり「白」という色がついている感じがする。 学級会なら、「文化祭でやる出し物はカフェかお化け屋敷か」でぼんやりと「どちらでもいい」と言うのが前者の白で、大きな声ではっきりと「何も意見はありません!」と宣言するのが後者の白だ。 言ってることは同じだが、後者には学級会や文化祭に対する憤りが感じられる。 生き生きした、生命力に満ちた白だ。 この牛乳の白は