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ブックマーク / blog.slndesignstudio.com (11)

  • ノイズと記憶 - SLN:blog*

    最近vaporwaveと呼ばれるような音楽がちょっと面白いなと思っていて。最近は音の制作環境がデジタルに移行していく中で、デジタル処理した音がそのまま出音になるというのが多い気がする。例えばクリックテクノとか、Corneliusの音とかを聴くと、非常にデジタル的というか、音が鳴っていない部分は完全に音の情報がゼロになってて、音と音の隙間を聴かせる、そんなスタイルをよく耳にするようになった。音一つ一つがハイファイに研ぎすまされていく中で、その揺り戻しとしてvaporwaveみたいなアナログな揺らぎやノイズがある種のスタイルとなっているのが面白いと思っている。 さらに、その音に呼応するようにMVの表現でもLDっぽい画質の映像ソース(Robert Abelのサンプリングが鉄板っぽい)がつかわれていたり、VHS的なノイズがサンプリングされていたりしていて、独特のノスタルジックな雰囲気を出している。

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    yuu-same 2014/06/26
  • レトロシミュレーショニズム - SLN:blog*

    60年代〜70年代中頃のデザインというのは、ミッドセンチュリーなんていわれるようにファン層が多かったりして、デザイントレンド的にも再帰率の高い時期だと思うんですけど、一方70年代後半〜80年代ってまだ、ある種のトレンドとして観測できるまでにはリバイバルっぽい動きって無い感じがするなあと思ってた。で、最近その時期のトレンディーなペラペラした感じだとか、ニューウェーブの無駄にとんがった感じとか、子供向けのテレビ番組のテイストを踏襲したものが、ここ数年の音楽側の80sリバイバルに呼応する形でよく見るなと感じていて、かつそれが一種のスタイルとして完成されつつあるな、と思ったので適当にまとめてみた。 ファンタジスタ歌磨呂によるDorianの一連のPVはかなりシミュレーションレベルが高くて素敵です。いわゆる「あるある」を積み重ねていった結果独特の質感に到達していてすごい。 そういえば、同じようなアング

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    yuu-same 2012/05/14
  • SLN3DEXPO Vol.2 2.5次元アニメの技法 - SLN:blog*

    全四回(になる予定)のSLN3DEXPO第二回は、第一回の「2次元画像から3次元画像を生成する技術」に引き続き、2次元画像を厳密に3次元画像に変換するのではなく、擬似的に3次元に見せる技術についてまとめてみた。 ちょっと前に話題になったモーションポートレートをはじめ、疑似3D、あるいは2.5次元表現ともいうべき、ちょっと不思議な感じのする表現が気になってる。この表現の面白いところは、実写画像に奥行きをあたえるという側面がありながら、元々2次元の、例えばアニメの絵なんかにも、違和感なく立体感を持たせることができること。今までアニメを三次元かしようと考えれば、キャラクターを3Dモデリングして、トゥーンシェーディングでアニメっぽくレンダリングするというのが常套手段だったのかもしれないけど、まだまだアニメ(この場合日のアニメとかを指してる。PIXARのアニメなんかは系譜的にもまた別のものと考えて

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    yuu-same 2011/04/13
  • キャラ化とビジュアライゼーション - SLN:blog*

    近頃ビジュアライゼーションの手法の一つとして、「キャラ化」が気になっている。あまり考えはまとまっていないのだけど、メモ程度に書き留めておく。 この事について考え始めたのは大分前のことになるのだけど、何度かメールのやり取りをしたことのある、メディアアーティストのDaniel.A.Beckarさんが彼の作品Barcode Plantageを送ってきてくれたのが最初だったと思う。 Barcode Plantageは、バーコードが情報をデコードするプロセスをヒントに、バーコードが植物のように成長していくという作品で、Visualizationのお手のような作品だ。 で、僕がこの作品を見て思い出したのは、processingによって量産されているvisualization系作品群でも何でもなく、バーコードバトラーだった。 体に備わったスリットにバーコードの付いたカードを読みとらせ、その数値情報か

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    yuu-same 2011/04/13
  • Mingering Mike - SLN:blog*

    WELCOME TO THE HOME OF MINGERING MIKE BibliOdyssey: Outsider Soul Mingering Mike: The Amazing Career of an Imaginary Soul Superstar Mingering Mike is the soul superstar you've never heard of. Mingering Mike.仮想のレコードを「リリース」しつづけた男。1960年から70年にかけて、30を超える「架空のレコードレーベル」から、段ボールなどで制作した「架空のレコード」を100枚以上制作。それらはひっそりと制作され、身内以外にそのレコードの存在を教えることは無かった。職に就くとともに彼のレコードコレクションは倉庫に保管されるが、2003年、料金遅延のため、倉庫会社はこの架空のレコードコレクション

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    yuu-same 2010/08/27
  • アウトサイダー・ウェブデザイン - SLN:blog*

    「アウトサイダー・ウェブデザイン」あるいは「ロードサイド・ウェブデザイン」。トレンドからは大きく外れた、デザイナーとは異なる文法によって構築されたいくつかのウェブサイトを、多大なリスペクトとともにいくつか集めてみた。どのサイトも、まるで「野菜炒め頼んだらおまけに餃子ととんかつとフルーツパフェ(しかもおかわり自由)がついてくるサービス定」みたいな、「過剰なおもてなし感」で満ち溢れている。その過剰なデザインの後ろには、我々が見落としてしまったたくさんのヒントや、別の進化の方向性が隠されているような気がする。 アウトサイダー・アート(英: outsider art)とは、特に芸術の伝統的な訓練を受けていなくて、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現したという作品のことをいう。 フランスの画家ジャン・デュビュッフェがつくったフランス語「アール・ブリ

  • 続・立体音響の世界 - SLN:blog*

    以前、立体音響の世界という記事で、バイノーラル録音やホロフォニクスについて紹介した。この時期はまだYouTubeが正式にステレオに対応していなくて、立体音響のリソースを集めるには裏技的にアップされた動画を掘るか、あるいはニコニコで探すしかなかったんだよね。でも、今ではYouTubeもステレオに対応して立体音響系の音源がいろいろあがってきてる。というわけでこのへんで、あらためて立体音響周辺をまとめてみた。 ※今回の記事で紹介している映像は必ずヘッドフォンを装着して見てください。 ■立体音響のしくみ まずはざっと立体音響についてのおさらい。なぜヘッドフォンで聴くと立体的に聞こえるのか。 例えば寝ている時、蚊が飛んでいると、頭の上のどの辺りを飛んでいるか分かるのは何故だろう。耳は二つしか無いのに、どうして自分のすぐ側に蚊がいることがわかるのだろうか。 これを説明する時、実は人間は音源(例えば蚊の

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    yuu-same 2010/06/16
  • 虚構とエンターテイメント - SLN:blog*

    ちょっと前に話題になったジョークで「月極定礎ホールディングス」というやつがあって、これはひさしぶりに面白いなあと思った。 どういう内容だったかっていうと、駐車場とかによくかいてある「月極」というのと、ビルの隅っこについてる「定礎」っていうのは、実はそれぞれ「月極グループ」と「定礎グループ」という企業で、日中の土地の権利を実は所有してたりする。その二つの企業が大合併したというジョークだったんだけど、そのリリースやウェブサイトがなかなかよくできてたものだから、結構たくさんの人達が信じちゃった。 冷静に考えると、「月極」と「定礎」ってなんだろう?ってぼんやりとした疑問に、嘘の刷り込みをさせているところがうまかったんだなあ。 で、これを見て面白いなと思ったのは、とにかく作りこんだ嘘というのはエンターテイメントになるということ。そもそもフィクションってすべて虚構なわけだけど、さも「事実であるかのよ

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    yuu-same 2009/12/01
  • 翻訳の面白さ - SLN:blog*

    翻訳という行為を拡大解釈するという考え方が気になっている。単純に言語から言語への翻訳だけではなくて、言語から図へ、図から図へ、言語からもっと何か他のものへ...何かしらのルールに従って表現の仕方を変換してみるということ。そしてその翻訳のプロセスの中で新たに付加される情報、抜け落ちる情報に注目してみると、すごく興味深い。今回はそうした視点で分類できる面白い作品がいくつかあったので紹介してみるよ。 まずは物語や歌、詩を図に翻訳するという例をいくつか。ある意味ビジュアライゼーション。いわゆる一般的にビジュアライゼーションといわれているものは「データの図への翻訳」といえるのだけど、以下の例は文章を図にするという点でさらにハイコンテクストでそれをやってて、すごく面白いものになってる。 ■ラップをグラフで表現 rap represented in mathmatical charts and grap

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    yuu-same 2009/02/25
  • ゲームとかアートの話 - SLN:blog*

    近頃表現のプラットフォームとしてゲームが気になってる。もともとは半ば飽和状態になりつつあるprocessing系の作品をぼんやりと眺めているうちに、「こういう作品群の面白さっていうのは、どちらかというとグラフィックそのものの美しさというよりは、その絵のうしろがわにあるシステムの面白さなんだよなー、でもそれが一番完成度高くできてるのってゲームなんじゃないの?」ってふと思ったことがきっかけなんだけど、色々調べるうちに色々と全世界的に面白い動きがあることがわかってきた。あまり考えはまとまっていないのだけど、今回は自分の頭を整理するために分類しておこうと思う。 ■アートとしてのソフトウェア アート作品をつくろうとしてプログラミングしたら結果的にゲーム(的)なものになっていた、あるいはゲーム作品をつくろうとしてプログラミングしたらアート(的)なものになっていた、っていう印象をうけるようなソフト。ハー

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    yuu-same 2008/12/11
  • SLN:blog*

    Oculus Riftをはじめ各社がVR HMDをリリースし、ゲームメーカーはもちろん、ジョージルーカスのILMもVR専門のラボを立ち上げたり、映像業界も全天球映像の収録システムの開発やコンテンツの開発を始めていて、完全に普及期に入りはじめたVR。最近仕事でもVRについてアレコレ考える機会が増えてきてるわけですけど、VR普及期のコンテンツについて考えるにあたって、過去の歴史の中でコモディティ化したVRに一番近いものって何だろうと考えるとステレオフォニックなんじゃないかと思うんですよね。というわけで今回は今改めて聴いておきたいステレオ黎明期のコンテンツをいくつかご紹介します。ぜひステレオヘッドフォンをご用意ください! 音のVR:ステレオフォニックを振り返るの続きを読む ここ数年ディープラーニングをはじめとする機械学習が周りでホットトピックになっていて、すごいなあと思いつつ、僕みたいな人間には

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