写真は2018年に奈良県の室生寺で撮影した虚無僧の姿。 近年、めっきり見かけなくなった虚無僧。 天蓋(てんがい)と呼ばれる大きく深い編笹をかぶり、手には尺八を持って修行をする僧。 そのミステリアスで謎めいた風貌から時代劇や漫画などのキャラクターとしてよく登場し、隠密行動や情報収集キャラとして描かれることも多い。 さて、そんな虚無僧(こむそう)とは一体何者なのか。 ちょっと気になったので調べた事を端的にまとめたいと思う。 まず、虚無僧の宗派は普化宗(ふけしゅう)といい、日本仏教の禅宗のひとつなのだと。 虚無宗(こむしゅう)とも言うらしい。 禅宗だから、尺八を吹いて全国を行脚し、無心の悟りを開くというものだったのだろう。 そもそもはれっきとした宗派の修行僧であったが、江戸時代に組織化され、幕府に利用されるような一面もある。 徳川幕府は虚無僧を幕府公認の僧として扱い、関所を通る時も深々とかぶった
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