自らホロコーストの生き残りと称して売り込みをした人々 第二次世界大戦の重大な戦争犯罪としてホロコーストが挙げられます。 対象となったユダヤ人が非常に身近にいるためか、欧米では現代でも非常に関心が高いテーマであり、書籍、小説、映画などになってその凄惨な経験が語り継がれ続けています。 ところがあまりに関心が高いためか、「自分は強制収容所の生き残りだ」と主張する詐欺師もたびたび現れます。 1. ローレル・ローズ・ウィルソン ユダヤ人でアウシュビッツからの生き残りと主張した詐欺師 ローレル・ローズ・ウィルソンは虚言癖と詐欺行為で名のしれた人物です。 彼女が最も名前が知られた著作は『サタンの地下室(Satan's Underground)』という本で、悪魔崇拝の教団で生贄にするための赤ん坊を生む役割を担わされたという「実話」を語ると称するもの。 調査により、彼女の本名と家族構成、話の大部分が嘘である