赤塚不二夫生誕80周年企画「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」(2016年) 企画・プロデュース:坂本雅司/監督:冨永昌敬/製作:グリオグルーヴ/制作・宣伝・配給:シネグリーオ/特別協力:フジオ・プロダクション 映画チラシを飾るのは写真家の荒木経惟撮影による赤塚のポートレート 岐路に立った赤塚の前に現れたタモリ その名も「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」というドキュメンタリー映画がきょう4月30日(土)から公開されている。本作の企画・プロデュースの坂本雅司と監督の冨永昌敬のコンビは、これまでにも『パンドラの匣』などの劇映画、『アトムの足音が聞こえる』などのドキュメンタリー映画を手がけてきた。 この映画を観てあらためて気づかされたのは、タモリの上京前後、赤塚不二夫は公私ともに岐路に立っていたという事実だ。ある意味、危機といってもいいだろう。何しろ、妻との離婚、事務所の経理担当者による横領と