執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として食情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 食情報、栄養疫学で読み解く! 児林 聡美 2017年10月5日 木曜日 キーワード:栄養 前々回のコラムでは、私たちの研究チームが実施した研究を紹介しました。 この研究では、たんぱく質と抗酸化作用の高い食品の両方を多めに食べている人たちは、そうでない人たちよりもフレイルティ(虚弱)の割合が少ない、という結果が示されていました(連載第17回 効果的なフレイルティ予防食は?:ヒト研究でも信用できない真実 参照)。 けれども、このような研究結果が出たからといって、たんぱく質と抗酸化栄養素の両方をたくさんとるとフレイルティを防げるという「因果関係」は言えないのです、というお話も一緒にご紹介したところです。 この研究で示された関係は、「
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