前編では、ネイティブ・コードとして記述したC/C++ライブラリをマネージ・コードであるC++/CLIでラップし(すなわち.NET化)、それをC#やVisual Basic(以下VB)などの.NET言語から呼び出す手順について解説しました。 この後を受けて、中編ではその応用としてVisual C++(以下VC++)による.NETアプリケーション構築の1つの戦術を紹介します。 ■C++/CLIによるWindowsフォーム・アプリケーション .NET FrameworkとVisual Studio-IDEの助けを借りて、VC++だけで.NETのWindowsフォーム・アプリケーションを組み上げることはもちろん可能です。ですが筆者はVC++のみでのWindowsフォーム・アプリケーション構築には少なからず疑問を感じています。 それについて議論するために、まずはVisual Studio 2005(