国際捕鯨委員会(IWC、事務局・英ケンブリッジ)作業部会のデソト議長は2日、日本が南極海で行う調査捕鯨を大幅縮小する見返りに、日本が求めている沿岸捕鯨を認めることなどを含む報告書を発表した。 報告内容をめぐっては、3月のローマでの会議を経て、6月にポルトガルで開くIWC総会で結論が出される可能性があるが、世界自然保護基金(WWF)はこの日「(日本側に)多くを与えすぎだ」と声明を出すなど、反捕鯨団体から反発の声が上がっている。 報告書は、5年にわたり、太地(和歌山県)、網走(北海道)、鮎川(宮城県)、和田(千葉県)から日帰りを条件に5隻以下でのミンククジラ漁を認める、などの内容。頭数は明記していない。6年目以降は禁漁と継続の両案を併記した。 一方、南極海の調査捕鯨については、5年間でミンクについては段階的に停止しナガスクジラについては全面禁止とする、など2案を示した。(共同)