▼クルマを運転していて、前を行く自転車が視界に入ると、血圧が上がるドライバーは多い。追い越しに伴う危険防止に注意を払わなければならないからだ。 ▼先日、遭遇した競技用自転車乗り。競技用自転車乗りに共通するのだが、わき目も振らずに必死にペダルをこいでいた。交通の流れに合わせようと全力を尽くしているのかもしれないが、無謀な行為である。スピードをゆるめてくれたら、クルマは安全に追い越しができると思うと、この上なく残念だ。 ▼そこで提言したい。車道を走る自転車は、「クルマに追いつかれたらペダルをこぐのをやめる」ことを義務化したらどうか。ペダルをとめる行為を「追い越してください」というドライバーに対する合図とするのだ。その時、首を右に振って意思表示をすれば親切である。 ▼道交法27条1項には、「後車の追い越しが終わるまで、前車はスピードを上げてはならない」と規定している。現状、順守されていない。同2